-
事例1. 株式会社大林組(建築):朝礼準備が1〜2時間から10〜20分へ
大林組はeYACHOとの共同開発元であり、現場全店への展開を早期から進めてきました。建築現場の徳井氏は「以前は1時間から2時間かかっていた朝礼準備が、eYACHO導入後は10分から20分でできるようになった」とコメントしています(※4)。
ポイントは「持ち帰り残業の消失」です。従来は朝早く出社して書いたり、前日夜に書いていた作業が、iPad1台で完結するようになりました(※4)。100人規模の朝礼でも、巨大なデジタルサイネージとiPadのキープラン表示を併用することで、後方の作業員にも内容が伝わるようになっています(※4)。
-
事例2. 株式会社大林組(設計):図面回覧と修正指示を同時並行で
同じ大林組でも、設計部門での使い方は異なります。施工図の図面回覧とチェックバック(修正指示)をeYACHOで行うことで、確認作業を複数同時進行で進められるようになりました(※5)。
紙の図面では「順番に回す」しかできず、忙しい担当者のところで停滞していた工程が、PDF図面への書き込みで並列処理できるようになりました(※5)。工事事務所長の村上氏は「設計と現場が遠隔であるこの現場で、図面回覧のメリットは大きかった」と振り返っています(※5)。
-
事例3. 前田建設工業株式会社:朝礼・昼礼の大型スクリーン共有
前田建設工業は、建設現場の働き方改革としてiPadとeYACHOを土木・建築の両部門に導入した事例です(※6)。朝礼や昼礼で大型スクリーンにeYACHOの画面を映して情報共有する運用が定着しています(※6)。
シェア機能を使うことで、担当者は事務所以外の外出先・現場からも会議に参加でき、写真や図面、表を貼り付けてリアルタイムに報告できます(※6)。鉄道現場では昼夜引継簿や作業手順書にも活用されています(※6)。
-
事例4. 東日本高速道路株式会社:遠隔立会で移動時間500時間→240時間
NEXCO東日本(東日本高速道路)では、全立会のうち約半分を遠隔で実施しました。その結果、従来であれば500時間以上かかっていた移動時間を、240時間まで削減することに成功しています(※7)。
ここで重要なのは「カメラを使った遠隔立会自体は他にもある」(本宮氏)という事実です。同社が評価したのは、ビデオ通話に加えて同じ帳票・図面に双方からチェックできる「資料同時編集」が一つのアプリ内で完結する点でした(※7)。書類の印刷・受発注者間のメール送付・承認書類の送り返しといった付随作業がまるごと消える効果は、純粋な移動時間削減よりも大きいとされています(※7)。
-
事例5. 株式会社三井住友建設:全店一斉導入と現場とのキャッチボール
三井住友建設は、ICT活用による生産性向上施策の一環として全店の建築作業所にiPadを一斉導入し、標準アプリとしてeYACHOを採用した事例です(※8)。推進部門が一方的にルールを決めるのではなく、現場から出た改善要望を推進部門が受けて反映する「キャッチボール」で定着させた点が特徴です(※8)。
たとえば朝礼では、従来はA1サイズの黒板2枚を使い、前日分の書き直しや図面の貼り替えのため担当者が早朝出社していました(※8)。導入後はiPad上の共有ベースに各自が記入し、200人を超える現場でも画面を拡大しながら確実に周知できるようになりました(※8)。
-
事例6. 大和ハウス工業株式会社:新人からベテランまで同じ図面を共有
大和ハウス工業は、iPadとeYACHOを建築系工事部門のDXに活用した事例です。現場所長の文元氏は「新人からベテランまで全員が同じ図面を見ることができ、図面変更も同じタイミングで周知・共有できる環境が整った」とコメントしています(※9)。
意匠・構造・設備設計を含めて関係者間で図面を共有できるため、離れていても同じ図面・同じ写真をリアルタイムで見ながら正確に会話できるようになりました(※9)。図面・写真・作業間調整から簡易な勤怠管理まで、一つのツールで情報を一元管理できる点が評価されています(※9)。
-
事例7. 鉄建建設株式会社:鉄道現場で"土建一体"の意識共有
鉄建建設は、土木と建築の両面でプロジェクトに取り組む"土建一体"の体制をデジタルツールで支えた事例です(※10)。新駅設置工事の作業所では、2019年5月の導入以降、主に引き継ぎや打ち合わせの業務にeYACHOを活用しています(※10)。
鉄道のように土木と建築が密接に絡む現場では、両分野の情報共有が品質と安全に直結します。デジタル野帳で記録と引き継ぎを透明化する取り組みは、複雑な現場ほど効果を発揮します。
-
事例8. 能美防災株式会社:340台を一気に導入し残業を削減
防災設備のパイオニアである能美防災は、2024年問題を見据えて施工部門の長時間労働軽減に取り組みました(※11)。10台のトライアル運用から半年後に本格導入を開始し、現在は340台のeYACHOを導入しています(※11)。
「段階的に追加すべきという意見もあったが、大型物件では複数の人が関係するので、持っている人と持っていない人がいると情報共有がうまくいかない。一気に導入を進めた」(菅原氏)という判断が特徴的です(※11)。「直感的に使える仕様なので、2〜3時間のロールプレイ程度で使えるようになった」(前川氏)と、混乱も予想より少なかったと報告されています(※11)。
-
事例9. 阪神高速技術株式会社:遠隔ビデオ通話で若手を育成
阪神高速技術は、阪神高速道路の構造物維持管理を担う企業で、eYACHOとビデオ通話機能「GEMBA
Talk」を組み合わせて活用しています(※12、※13)。リモート朝礼・遠隔検査により移動時間を削減するとともに、人材育成にも効果を上げています(※12)。
従来は「現場同行」が中心だったOJTが、GEMBA
Talkの活用により「つながりながら任せる」育成へと進化しました(※13)。若手が自ら判断・行動する機会が増え、ベテランは事務所から複数の現場の若手を効率的に支援できるようになっています(※13)。人手不足が深刻化する建設業で、若手が「一人で抱え込まない」仕組みは定着率にも直結します。
-
事例10. 日鉄パイプライン&エンジニアリング株式会社:毎日1時間以上の時短
ガス導管工事を担う日鉄P&Eの都市ガス事業部は、工事の報告書や点検表など60種類以上の紙書類をeYACHOでデジタル化しました(※14)。中圧導管工事は現場が毎日のように移動し、現場事務所を設けないことがほとんどです(※14)。
同社
幹線・中圧導管工事部長の岡本晃氏は「以前は作業終了後に現場から会社に戻って書類を作成していたが、eYACHO導入後は現場にいながら書類を作成できるようになり、毎日1時間以上早く帰れるようになった」と語っています(※14)。現場から会社まで戻るだけで1時間以上かかっていたため、その移動時間がそのまま時短につながりました(※14)。