GEMBA Note活用事例

佐藤信介監督
映画「キングダム」撮影現場

2019年4月公開の映画 「キングダム」。

監督の佐藤信介氏は、iPadにインストールされたMetaMoJiのGEMBA Noteを活用して、映画「キングダム」を製作されました。
映画の構想段階のアイディア出し、ロケハン時のスタッフとのイメージの共有、撮影現場では複数のiPadを使ってスタッフとリアルタイムの情報共有を実現。

佐藤信介監督に「iPadで映画史が動いた」とまで言わしめた映画製作の新しいプロセスをご覧ください。

▼インタビュー記事はこちらからご覧いただけます。

iPadで映画史が動いた

2019年春公開の映画「キングダム」は、紀元前の古代中国・春秋戦国時代を舞台に壮大なスケールで描いた中国歴史漫画「キングダム」(原泰久・原作)の実写映画化作品。この映画のメガホンをとったのが「GANTS」「図書館戦争」「アイアムアヒーロー」などで知られる佐藤信介監督。その現場を支えたのは「iPad」そして「GEMBA Note」だった。

デジタル化が進む映画の世界においても、制作現場ではまだ紙が主流である。
そんな中、佐藤監督は早くから映画の現場にiPadを持ち込んだことで知られる。初代iPad発売当初・2010年のことだった。

映画監督として、デジタルが寄与したことって何だろう、と考えていた。
あまりにも大量な紙に、伝えたい情報や資料やいろんなものが漠然一体となっていて、機能不全な状態だった。iPadが発売されたときに「これじゃないかな?」と即日購入した。

*スクリプターの田口さんが毎日持ち歩いていた大量の資料。

iPadを使って映画を演出したのは世界でも僕が初めてなんじゃないかな。
周りから白い目で見られながらもiPadを使い続け、本当にいろんなアプリを使いました。
そしてたどり着いたのが「GEMBA Note」でした。

*本当にいろんなアプリを使って、たどり着いたのが「GEMBA Note」だった、と語る監督。

「キングダム」撮影の際には「GEMBA Note」のビジネス版を、監督・スクリプター・編集の3者に導入した。ビジネス版には、複数が同時に書き込んでリアルタイムに情報を共有できる「シェア」をはじめ、チームでの利用を想定した機能が充実しており、映画製作の全行程で現場を支えた。

ロケハン写真に直接描き込む

ロケハンとは映画撮影のロケ地を探すこと。映画の世界観を表すベストな場所を探す重要な仕事だ。
監督のロケハンでは、撮影した写真をiPadに取り込み、そこに「どんなCGを加えるか、カメラはどこから構えるか、人やモノはどう配置するか」・・あらゆる情報を直接書き込む。それにより、撮影イメージの共有が格段に向上した。

*写真に、CG処理に関することや、人物の配置、カメラの方向などが直接書き込まれている。iPadなら、その場ですぐに書き込める。

(GEMBA Note導入前は)とにかく擦り合わせが必要だった。お互いにメモしておくとか。
それが「シャキッと伝わる」「あぁはいはい、そういうことね」って。
モヤモヤしてるものをひとつにすることが容易になった。

*絵が上手に描けなくても、コピペでささっと操作できたり、荒く書いた線が綺麗な直線に変わったりするのはデジタルの便利なところだ。

入力した後の加工が簡単である点も重要だ。手書きした絵が直感的な操作で編集修正できるので、絵が下手な人でも使いやすい。メール写真を送って、その補足説明を電話でして、でもやっぱり伝わらない、といった無駄な動きがなくなる。

ホワイトボードのように自由に

映画とは、シナリオを映像化する作業ですが、
言葉では表現できないようなシーンをどう表現するか?
ストーリー全体を概念図にしてもう1回考え直したり、
あらゆる手段を使って「こうなんだよ」というものを人に見せたいときもある。
ホワイトボードのようにいろんなデータを一箇所に集めて一覧できる。
いろんな仕事がひとつのアプリでできることが(GEMBA Note導入のメリットの)大きいところ。

*紙ベースでは難しいコマの挿入や入れ替え・削除も指先で簡単に。

何枚でもページがめくれて、
何コマでもコマが作れて、
コピー&ペーストや線が気軽に入れ替えたりできるとか、
絵コンテひとつとっても書きやすかったりする。

写真、手書きのメモや絵、ウェブの情報、文章、PDF、付箋やカードなどアナログなものも混在する現場で、全てがひとつの画面で一覧できる点や、太く大きな文字や小さい字など、文字そのものに表情を持たせられる「手書き」が使えるところも便利な点だ。

共同作業の効率を格段に上げる「シェア」

撮影現場ではザクっと画面をカットしたり、入れ替えたり、瞬発的な思いつきで大きく流れが変わることも少なくない。バラバラに撮影されたものを繋ぎ合わせて編集するため、前後の整合性が合わないと繋ぎ目で違和感が出てしまう。そのような問題が起こらないように、撮影現場のあらゆる要素を記録して、シーンの繋がりを確実にする仕事が「スクリプター」だ。撮影現場の意図を正確に編集に伝えるなど、監督の秘書的存在でもある。

「キングダム」のスクリプター、田口良子さんは、日本を代表するスクリプターのひとりである。

現場ではバタバタバターっと撮影があって、
いろんな変更や追加事項を雑にパーっとメモをとって、
家に持ち帰って清書して、メールに添付して送る毎日でした。

*大きくバツを入れて画面をごっそりカット。
*「ここにセリフを入れたい」といった変更が次々に追加される。

カットを逆に書き換えたり、以前なら全部消して書き直すしかなかったようなことでも、
今はつまんで移動するだけで済む。かなりこれは楽です。

その場で清書ができてしまうので、家でやることがほとんどなくなって、寝る時間がかなり増えました。本当にありがたいです!

*前は(こういう変更があると)「もっと早く言ってよ!」って怒っていたんですが、今は「はいはいわかりました〜♪」みたいな感じです。寝る時間も増えて本当にありがたいです、と田口さん。
*カット&ペーストや、コピーのしやすさ、線の扱いなど操作が直感的でわかりやすい点も重要だ。

僕が自分のiPadに書いたものがシェアされ、
同じファイルを見ているスクリプターのiPadにも同時に反映される。
ふたりで清書し合うので、コンセンサスの取れたものができる。
共同作業が本当にやりやすい。

変更点をザッと書いて僕が演出しているうちに、スクリプターが清書できてしまう。
その内容は瞬時にシェアされるから、席に戻ると最新版がもう手元のiPadに反映されている。

*監督のメモや口頭での指示、その場での変更事項を即座に清書。現場で完結させる。

映画制作は共同作業の塊なので、GEMBA Noteなしではやっていけない。
本当に一瞬で戻れなくなった。

映画史が一歩動いた。

映画「キングダム」は公開後約1ヶ月で興行収入50億円を超える大ヒットを記録し、今後北米での公開も決定した。この偉大な作品作りの全工程に渡り「GEMBA Note」が貢献した。
そして今後も「佐藤組」×「GEMBA Note」が映画史を動かし続けていくに違いない。