施工管理アプリ「eYACHO」は、株式会社MetaMoJi(本社:東京都港区、代表取締役社長:浮川和宣)が大林組と共同開発し、2015年8月から提供している施工管理アプリです。建設現場で使われてきた紙の野帳をタブレットで扱えるようにしたもので、手書きや写真、図面、帳票を1つにまとめ、離れた関係者ともリアルタイムに共有できます。ゼネコンでの利用シェアはNo.1(19%)、スマートデバイスでの利用シェアもNo.1(21%)です(※2)。
このeYACHOで、作業間の連絡調整を支える中心的な仕組みが「Share機能」です。Share機能とは、同じノート・図面・帳票に複数人が同時に書き込めるリアルタイム共有の仕組みで、現場と事務所が同じ紙面を見ながら作業を進められます(※3)。ファイルを送り合うのではなく、1つの紙面をその場で共同編集する使い方に近いものです。
eYACHOのShare機能では、次のような使い方ができます。作業間調整で起こりがちな確認の往復や連絡漏れを、同じ画面を共有することで減らせます。
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同じ図面に現場監督・設計担当・協力会社が同時にペンで書き込み、指示やメモをその場で反映する
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1枚の日報やチェックシートを複数の担当者で分担して同時に入力し、締めの作業を短縮する
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事務所にいる人と現場の人が同じ帳票を見ながら、離れていても意思疎通する
こうした同時入力は、事務所への持ち帰り作業を減らすことにもつながります。従来は、現場で紙に書き留めた内容を、事務所に戻ってからパソコンに打ち直すという二度手間が発生しやすい状況がありました。eYACHOでは、日報やチェックシートといった帳票を現場でそのまま作成・共有できるため、この打ち直しの工数を省けます。現場で情報が完結すれば、連絡や書類まとめのために事務所へ戻る回数が減り、その移動や再入力にかかっていた時間の一部を、作業間調整そのものに充てられます。
図面を使った作業間調整では、書き込みを用途別の層に分けて管理する『レイヤー』の活用が役立ちます。eYACHOでは、図面への書き込みを「指示」「質疑」「是正」「完了」といった種別ごとにレイヤーで分けて管理でき、全体への指示と個別のメモを混同せずに扱えます。書き込みの履歴も保存されるため、誰がいつ何を書き込んだのかをリアルタイムに反映しながら、後から確認でき、認識違いを防ぐことにつながります。
安全パトロールの是正指示にも、同じ仕組みが活用できます。eYACHOでは、現場で見つけた不具合箇所を写真に撮り、その写真に直接、丸囲みや矢印、コメントを手書きで書き加えて、そのまま是正指示として共有できます。Share機能でリアルタイムに共有すれば、紙の是正指示をパソコンで清書して協力会社へ送るという一連の流れを短縮できます。言葉だけの指示で認識がずれることも防げます。
通信環境が不安定な現場では、通常のノートをあらかじめオフラインで利用できるよう設定しておくことで、ネットワークに接続できない状態でも閲覧や編集を続けられます。通信環境が回復した後は、設定に応じてノートや関連データを更新できます。一方、複数人でリアルタイムに書き込みを共有するシェアノートは、オフライン利用の対象外です。そのため、トンネルや山間部など通信が不安定になりやすい現場では、オフラインで行う記録と、通信環境が必要なリアルタイム共有を分けて運用する必要があります。
離れた場所にいる関係者との情報共有にも、Share機能が活用されています。前田建設工業では、担当者が事務所以外の外出先や現場からも参加し、写真や図面、表を共有しながらリアルタイムに報告を行っています(※4)。離れた場所にいても同じ情報を確認できるため、関係者が一堂に集まらなくても情報共有を進められます。
また、鉄道現場では、昼夜で分かれる作業の引継ぎにもeYACHOを活用しています(※4)。前夜の作業内容や写真、職員・職長の確認状況などをeYACHO上に記録し、次の担当者が確認できるようにすることで、交代時の情報共有に役立てています。