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作業間の連絡調整を効率化!
工程表とリアルタイム共有の連携で待ち時間を削減

複数の職種や協力会社が入れ替わりながら進む建設現場では、作業と作業のあいだの「作業間調整」が工程全体の進み方を左右します。前の作業が終わったのに次の職人へ連絡が届かない、図面変更が後工程に伝わらない。こうした連絡調整のつまずきは、そのまま現場の「待ち時間(手待ち)」に変わります。

この記事の要点は次のとおりです。

  • 作業間調整で生じる待ち時間には、前工程の進捗や変更情報が後工程へ届かないなど、連絡調整の遅れが影響する場合がある
  • 効率化の鍵は、工程表(計画)と現場を「連携」させることと、関係者が同じ情報を「リアルタイム共有」すること
  • 前工程・後工程や協力会社を含めて同じ情報を共有できると、確認の往復や手待ちを減らせる
作業間の連絡調整を効率化!工程表とリアルタイム共有の連携で待ち時間を削減

作業間調整とは?工程管理で待ち時間が生まれる理由

作業間調整とは、異なる作業や工程のあいだで作業内容やタイミング、作業場所などの段取りをすり合わせ、各作業が滞りなく進むようにすることです。建設現場では、多くの職種や協力会社が関わりながら工事を進めるため、工程表で全体の計画を立てるだけでなく、その日の進捗に応じて「誰が」「どこで」「いつ」「何をするのか」を調整する必要があります。

たとえば、鉄筋・型枠・コンクリート・設備などの作業には、前の作業が終わらなければ次の作業に着手できないものがあります。一方で、同じ時間帯に複数の職種が作業する場合には、作業場所や資材置き場、揚重機・クレーンなどをどのように使うかを調整しなければなりません。前工程の進捗を後工程の担当者が把握し、必要な人員や資材、重機などを適切なタイミングで準備することが、工程を円滑に進めるうえで重要です。

こうした調整がうまくいかないと、作業そのものはできる状態でも、必要な情報や資材、作業場所などがそろわず、次の作業を始められない「手待ち」が発生します。たとえば、次のようなケースです。

  • 前工程の進捗が後工程に共有されず、作業開始の判断ができない
  • 図面変更や施工条件の更新が関係者に伝わらず、確認のために作業が止まる
  • 資材搬入・揚重・作業場所の使用時間が重なり、順番待ちが発生する
  • 指示内容について「言った・聞いていない」という認識のずれが生じ、確認や手戻りが増える

つまり、建設現場の待ち時間の何割かは、工程そのものの遅れだけでなく、前後の作業をつなぐ情報共有や段取りのずれによって生じているというわけです。特に複数の職種や協力会社が関わる現場では、一つの連絡や調整の遅れが後工程の着手にも影響します。

一件ごとの手待ちは短くても、現場全体で繰り返されれば大きな時間のロスになります。また、作業を待っている間も人員や重機などのコストは発生します。そのため、前工程の進捗や変更情報を関係者が速やかに共有し、次の作業に必要な段取りを早めに整えることが、待ち時間を減らし、工程を計画どおりに進めるうえで重要になります。

連絡調整の遅れはなぜ工程全体の遅延を招くのか?

建設工事では、前工程の完了や進捗が後工程の着手条件になる作業が多く、工程同士にさまざまな依存関係があります。ある工程で連絡調整が遅れると、その影響はその場だけでは収まりません。着手を待たされた後工程が押し、さらにその後ろの作業も押すという形で、遅れが次々に連鎖します。局所的な連絡の遅れが工程全体の遅延に発展するのは、このためです。

現場では本社・支社部門や発注者、元請会社と協力会社が協働で作業を進め、計画の作成や調整が離れた場所で行われることも少なくありません。この距離が、連絡の遅れや情報の食い違いを生みます。遅れの起点となる連絡調整の課題は、次の3つに整理できます。

  • 1. 情報共有の不足による混乱

    担当者ごとに持っている情報が異なると、現場と管理側で認識がずれ、同じ確認作業を何度も繰り返すことになります。最新情報が一部の担当者にしか届かないと、後工程への連絡も遅れがちです。

  • 2. 優先順位・役割分担の曖昧さ

    誰がいつ動くのかが定まっていないと、作業の順番待ちが発生します。役割分担が曖昧なまま進めると、責任の所在がぼやけ、調整の抜けにもつながります。

  • 3. 担当者間のコミュニケーション不足

    口頭や紙の伝達に頼っていると、伝え漏れや聞き漏らしが起こりやすくなります。とくに、離れた場所にいる関係者どうしでは、意思疎通の機会そのものが不足しがちです。

こうした課題が起きやすい背景には、従来のアナログな情報共有の限界があります。紙の工程表やホワイトボードは、その場にいなければ最新の状態を確認できません。電話は記録を残す運用をしていない場合、内容を後から追いにくくなります。また、メール添付や共有フォルダでExcelファイルを個別に受け渡す運用では、最新版の判別や変更内容の確認が複雑になることがあります。

これらの課題は、工程の切り替わりで特に大きな影響を与えます。図面変更や施工条件の更新が後工程に届くのが遅れると、すでに始めてしまった作業をやり直すことになり、手戻りが生じます。手戻りは、やり直しにかかる時間だけでなく、後続の作業の着手をさらに遅らせます。こうして一つの連絡調整の遅れや手戻りが後工程へ次々に波及し、全体の工期を左右する作業(クリティカルパス上の作業)にまで及ぶと、工程全体の遅延に直結します。前工程で発生した変更をいかに早く後工程へ届けるかが、工程全体の遅延を防ぐ分かれ目になります。

さらに、こうした連絡調整の遅れは残業という形でも表面化します。日中は現場対応に追われ、連絡や書類のまとめは事務所に戻ってから、という働き方が長時間労働の一因とされてきました。建設業では2024年4月から時間外労働の上限規制が適用され、原則として月45時間・年360時間が上限となっています(※1)。限られた時間で現場を回すには、連絡調整そのものを効率化し、待ち時間と手戻りを減らすことが課題となります。

作業間調整を効率化する鍵は「連携」と「リアルタイム共有」

連絡調整の遅れを解消するうえで軸になるのが、工程表(計画)と現場を「連携」させて情報のギャップをなくすことと、関係者が同じ情報を「リアルタイム共有」して確認の往復を減らすことです。

工程表と現場を連携させる

工程表は本来、作業間調整のよりどころとなる計画です。精緻につくられた工程データが紙やExcelを経由して現場に持ち出される過程で、手作業の転記や検索が挟まると、その時点で情報が古くなったり転記ミスが起きたりします。計画の変更は日々発生するため、変更後の工程表を現場の段取りへ遅滞なく反映できる仕組みがあれば、前工程・後工程の噛み合わせは整いやすくなります。工程表と現場の帳票や日々の段取りが切り離されず、ひとつながりになっている状態が理想です。

関係者が同じ情報をリアルタイムに共有する

ファイル送付など非同期のやり取りが中心の運用では、送った情報が確認されたか、どれが最新版かを確かめるための往復が生じることがあります。同じ図面や帳票を複数人が同時に見ながら書き込めれば、確認の往復や、情報確認のための着手待ちを減らしやすくなります。情報を一元管理し、現場の状況を見える化することは、認識のずれを防ぐうえでも効果的です。

屋外や移動の多い建設現場では、パソコンを開いて操作しにくい場面もあります。そのため、スマートフォンやタブレットから入力・確認できることは、現場への定着を考えるうえで重要な選定条件の一つです。どれだけ高機能でも、現場で実際に使う人が使いこなせなければ効果は出ません。

eYACHOのShare機能とは?作業間のリアルタイム共有でできること

施工管理アプリ「eYACHO」は、株式会社MetaMoJi(本社:東京都港区、代表取締役社長:浮川和宣)が大林組と共同開発し、2015年8月から提供している施工管理アプリです。建設現場で使われてきた紙の野帳をタブレットで扱えるようにしたもので、手書きや写真、図面、帳票を1つにまとめ、離れた関係者ともリアルタイムに共有できます。ゼネコンでの利用シェアはNo.1(19%)、スマートデバイスでの利用シェアもNo.1(21%)です(※2)。

このeYACHOで、作業間の連絡調整を支える中心的な仕組みが「Share機能」です。Share機能とは、同じノート・図面・帳票に複数人が同時に書き込めるリアルタイム共有の仕組みで、現場と事務所が同じ紙面を見ながら作業を進められます(※3)。ファイルを送り合うのではなく、1つの紙面をその場で共同編集する使い方に近いものです。

eYACHOのShare機能では、次のような使い方ができます。作業間調整で起こりがちな確認の往復や連絡漏れを、同じ画面を共有することで減らせます。

  • 同じ図面に現場監督・設計担当・協力会社が同時にペンで書き込み、指示やメモをその場で反映する
  • 1枚の日報やチェックシートを複数の担当者で分担して同時に入力し、締めの作業を短縮する
  • 事務所にいる人と現場の人が同じ帳票を見ながら、離れていても意思疎通する

こうした同時入力は、事務所への持ち帰り作業を減らすことにもつながります。従来は、現場で紙に書き留めた内容を、事務所に戻ってからパソコンに打ち直すという二度手間が発生しやすい状況がありました。eYACHOでは、日報やチェックシートといった帳票を現場でそのまま作成・共有できるため、この打ち直しの工数を省けます。現場で情報が完結すれば、連絡や書類まとめのために事務所へ戻る回数が減り、その移動や再入力にかかっていた時間の一部を、作業間調整そのものに充てられます。

図面を使った作業間調整では、書き込みを用途別の層に分けて管理する『レイヤー』の活用が役立ちます。eYACHOでは、図面への書き込みを「指示」「質疑」「是正」「完了」といった種別ごとにレイヤーで分けて管理でき、全体への指示と個別のメモを混同せずに扱えます。書き込みの履歴も保存されるため、誰がいつ何を書き込んだのかをリアルタイムに反映しながら、後から確認でき、認識違いを防ぐことにつながります。

安全パトロールの是正指示にも、同じ仕組みが活用できます。eYACHOでは、現場で見つけた不具合箇所を写真に撮り、その写真に直接、丸囲みや矢印、コメントを手書きで書き加えて、そのまま是正指示として共有できます。Share機能でリアルタイムに共有すれば、紙の是正指示をパソコンで清書して協力会社へ送るという一連の流れを短縮できます。言葉だけの指示で認識がずれることも防げます。

通信環境が不安定な現場では、通常のノートをあらかじめオフラインで利用できるよう設定しておくことで、ネットワークに接続できない状態でも閲覧や編集を続けられます。通信環境が回復した後は、設定に応じてノートや関連データを更新できます。一方、複数人でリアルタイムに書き込みを共有するシェアノートは、オフライン利用の対象外です。そのため、トンネルや山間部など通信が不安定になりやすい現場では、オフラインで行う記録と、通信環境が必要なリアルタイム共有を分けて運用する必要があります。

離れた場所にいる関係者との情報共有にも、Share機能が活用されています。前田建設工業では、担当者が事務所以外の外出先や現場からも参加し、写真や図面、表を共有しながらリアルタイムに報告を行っています(※4)。離れた場所にいても同じ情報を確認できるため、関係者が一堂に集まらなくても情報共有を進められます。

また、鉄道現場では、昼夜で分かれる作業の引継ぎにもeYACHOを活用しています(※4)。前夜の作業内容や写真、職員・職長の確認状況などをeYACHO上に記録し、次の担当者が確認できるようにすることで、交代時の情報共有に役立てています。

協力会社・下請けとの連携を円滑にするには?

作業間調整は、自社の担当者だけで完結するものではありません。建設現場では多くの協力会社や下請け業者が作業にかかわるため、前工程の進捗や図面の変更、施工上の指示などを会社の枠を越えて共有することが重要です。

一方、会社ごとに情報共有の方法が異なっていたり、電話や紙を中心に連絡していたりすると、最新情報がどこにあるのか分かりにくくなり、伝達の遅れや確認の往復が生じることがあります。協力会社を含めて作業間調整を効率化するには、関係者が必要な情報を同じ場所で確認できる環境を整えることがポイントになります。

eYACHOのShare機能は、元請会社と協力会社など、所属の異なる関係者が同じ図面や帳票を見ながら情報を共有できます。図面上に指示や質問を書き込んだり、現場の写真を共有したりすることで、電話だけでは伝えにくい位置や状況も視覚的に確認できます。

協力会社などの社外メンバーをeYACHOの運用に参加させる場合には、「限定ユーザー版」を利用できます。限定ユーザー版は年額13,200円/人(税込)で、ベーシック版・スタンダード版・プレミアム版を導入している企業が追加で購入できるライセンスです。限定ユーザー版だけを単独で購入することはできません。

限定ユーザーを運用に加える際は、共有する情報や利用範囲に応じてアクセス権を設定できます。たとえば、アクセス権を設定したフォルダに必要なメンバーを招待したり、シェアノートでは参加者ごとに閲覧者・発言者などの役割を設定したりできます。すべての情報を一律に公開するのではなく、業務に必要な範囲を考えながら社外の関係者を参加させることができます。

また、協力会社までデジタル化の対象を広げる場合は、操作の分かりやすさも重要です。協力会社の担当者は複数の現場に関わることもあり、現場ごとに異なるツールや複雑な操作を覚えることが負担になる場合があります。eYACHOはタブレット上で手書き入力ができるため、紙の図面や帳票に書き込む作業に近い感覚で利用できます。

このように、協力会社との連携では、単に情報を送るだけでなく、「誰に、どの情報を、どこまで共有するのか」を整理したうえで、同じ図面や帳票を使って情報を確認できる環境をつくることが重要です。元請・協力会社を含めた関係者間で情報共有の方法をそろえることで、作業間の連絡漏れや確認の往復を減らしやすくなります。

工程表データを現場に反映する「工程's連携」とは?

作業間調整のよりどころである工程表を、いかに正確に現場へ届けるか。eYACHOでこの課題に応えるのが「工程's連携」です。工程's連携とは、工程管理ツール『工程's Orario』とeYACHOを、工程つながりプラットフォーム『Orena Cloud Platform(OCP)』を介して連携し、工程データを日次工程表や作業間調整に反映する仕組みです。(※5)。

現場では、工程表からその日の作業を抜き出し、eYACHO側の日めくり工程表へ手作業で転記する作業が発生しがちです。目視でリストに書き写す方法は時間がかかるうえ、転記ミスも起こります。eYACHOでは、工程'sとリアルタイムに接続することで、eYACHOでは、工程'sの工程データを手作業で転記することなく、作業段取りのベースデータとして利用できます。多くの協力会社や作業員が動く一日の作業手順を分単位で計画した「日めくり工程表」を、作業内容や資材置き場、建機や誘導員の配置まで含めて、手間なく組み上げられます。

この連携がもたらす利点は、次のとおりです。

  • 現場で常に最新の工程表を確認できるため、工程表を取りに戻るといった移動時間が不要になる
  • 最新の工程データを連携して利用できるため、手作業による転記ミスのリスクを抑えられる

計画は現場の事情でたびたび変わります。変更が正確かつ容易におこなえる工程'sと、現場での帳票作成やリアルタイム共有を得意とするeYACHOが連携することで、変更後の工程を日次の工程表や作業間調整に遅滞なく反映できます。計画(工程表)と現場(作業間調整)が切り離されず一続きになることで、前工程・後工程の噛み合わせのずれが起きにくくなります。なお、eYACHOの工程's連携はスタンダード版以上のiOS版・Windows版で利用できます(※5)。

作業間調整のデジタル化を現場に定着させるには?

連携やリアルタイム共有の仕組みは、導入しただけでは効果が出ません。現場の一人ひとりが日々の作業間調整の中で使い続けて、はじめて待ち時間の削減につながります。ツールを入れたのに現場が使ってくれない、という状況を避けるために、定着に向けた進め方を押さえておきましょう。次の手順が有効です。

  • まず1〜2の現場に絞り、日報や引継ぎなど1つの業務から試す
  • 「誰が」「いつ」「何に」使うのかを具体的に決める
  • 紙やExcelの帳票を棚卸しし、デジタル化する対象を絞り込む
  • 現場側と管理側の両方に推進担当者を置く
  • 協力会社への展開範囲とアカウント数を早めに見積もる

この進め方を後押しする支援体制も、ツール選びでは重要です。パソコンに不慣れな作業員やベテランが多い現場では、操作研修や既存帳票の移行支援があるかどうかが定着を左右します。

eYACHOでは、こうした定着を支える支援が用意されています。MetaMoJiは全国の販売・サービス提供パートナーと協業して地域での導入支援体制を整えています。また、操作講習会(ハンズオン)やオンライントレーニング、現場で利用するテンプレート等の作成支援サービスも用意されています。会社で長年使ってきたExcelや紙の帳票をそのままテンプレート化する支援もあるため、業務の進め方を大きく変えずに移行できます。

導入前に運用を試したい場合は、30日間の無料トライアルでベーシック版相当の機能を利用できます。紙の野帳と同じ感覚の手書き入力に対応しているため、パソコンが苦手な人でも受け入れやすく、協力会社まで含めた展開を進めやすくなっています。

導入現場で確認された待ち時間・移動時間の削減効果

eYACHOを導入した現場では、朝礼準備や立会に伴う移動・待機などの時間を削減した事例があります。代表的な事例を整理すると、次のとおりです。

企業 対象業務 導入前 導入後 主な活用
大林組 朝礼準備 約1~2時間 10~20分 Share機能
NEXCO東日本 立会前後の待機・移動を含む時間 500時間以上 240時間 ウェアラブルカメラ+eYACHO

大林組の建築現場では、Share機能を活用して朝礼資料を複数の担当者で作成・共有することで、従来は約1〜2時間かかっていた朝礼準備を10〜20分に短縮した事例があります(※6)。複数人が同じ資料に入力できるため、一人の担当者に作業が集中しにくくなり、朝礼前の準備を効率化できました。

朝礼は、その日の作業内容や注意事項を関係者で共有し、各作業の段取りを確認する場でもあります。準備にかかる時間を減らすことで、現場での確認や調整に充てる時間を確保しやすくなります。

発注者との立会に伴う移動時間も、削減の余地があります。その手段の一つが、現場での立会を映像・音声などを使ってオンラインで行う「遠隔臨場」です。「遠隔立会」と呼ばれることもあります。

東日本高速道路(NEXCO東日本)では、ウェアラブルカメラとeYACHOを活用し、年間150〜160回程度行われていた立会の約半数を遠隔化しました(※7)。その結果、事務所と現場の間や複数の現場間を移動する時間、立会前後の待機時間などを含め、従来500時間以上かかっていた時間を240時間まで削減しています。

遠隔臨場によって現場へ出向く必要がある立会を減らせれば、移動や待機に費やしていた時間を別の業務に充てられます。特に複数の現場を担当する場合は、現場間の移動を減らすことが、限られた時間を有効に使うことにもつながります。

また、前田建設工業では、朝礼や昼礼で大型スクリーンにeYACHOの画面を映し、関係者が同じ情報を確認しながら作業の段取りを共有しています(※4)。離れた場所からの報告や昼夜の引継ぎにもeYACHOを活用しており、現場内の情報共有をデジタル化しています。

このように、作業間調整の効率化では、単に作業そのものを速くするだけでなく、準備、情報共有、移動、待機といった周辺業務にかかる時間を減らす視点も重要です。工程や現場の情報を関係者が共有しやすい環境を整えることで、作業の前後に発生する時間のロスを減らすことにつながります。

まとめ

作業間調整で生まれる待ち時間の多くは、作業そのものの遅れではなく、前工程と後工程をつなぐ連絡調整のつまずきから生じます。効率化の鍵は、工程表(計画)と現場を連携させて情報のギャップをなくすことと、同じ紙面を同時に見て書き込むリアルタイム共有で確認の往復を減らすことです。協力会社を含めて同じ情報を共有できる状態をつくることも、噛み合った段取りの前提になります。

施工管理アプリ「eYACHO」では、Share機能によって図面や帳票を複数人でリアルタイムに共有し、昼夜や前後工程の引継ぎ、協力会社との連携もデジタルで進められます。工程's連携によって、変更の多い工程表を現場の日々の作業間調整へ遅滞なく反映できます。実際の現場では、朝礼準備が1〜2時間から10〜20分へ短縮した事例や、遠隔臨場によって移動時間や前後の待機時間が500時間以上から240時間へ短縮した事例が紹介されています(※6、※7)。連携と共有を組み合わせて工程管理を見直すことが、現場の待ち時間を減らす手立てになります。


eYACHOは30日間の無料トライアルを提供しています。トライアルではベーシック版相当の機能を利用でき、Share機能などを使った情報共有を実際の運用に近い形で確認できます。なお、BLuE連携・安全AIソリューションなど、トライアル対象外の機能があります。導入や上位エディションの機能については、公式サイトのお問い合わせ窓口へご相談ください。(https://product.metamoji.com/gemba/message/


よくある質問

  • Q. 作業間の連絡調整の遅れは、なぜ待ち時間につながるのですか?

    A. 前工程の進捗や図面変更が後工程の担当者に届かないと、次の作業に着手できず手待ちが生じます。作業そのものではなく、作業をつなぐ情報の遅れが待ち時間の主な原因です。工程表と現場をつなぐ連携と、関係者間のリアルタイム共有で改善できます。

  • Q. eYACHOは無料で試せますか?

    A. 30日間の無料トライアルを提供しています。ベーシック版相当の機能が対象で、BLuE連携・安全AIソリューションはトライアル対象外です。

  • Q. 工程's連携はどのプランで利用できますか?

    A. スタンダード版以上で利用できます(※5)。工程管理ツール「工程's」の工程データをeYACHO上でリアルタイムに利用でき、日めくり工程表の作成や作業間調整に活用できます。

出典一覧

※1 厚生労働省「建設業・ドライバー・医師等の時間外労働の上限規制」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/gyosyu/topics/01.html
※2 株式会社MM総研「施工管理支援アプリは働き方改革関連法の適用後も導入が進み、建設業全体の利用率は4割強に上昇(建設業の施工管理支援アプリの利用動向調査 2025年12月)」 https://www.m2ri.jp/release/detail.html?id=710
※3 eYACHO公式サイト「施工管理アプリ eYACHO」 https://product.metamoji.com/gemba/eyacho/
※4 eYACHO導入事例「前田建設工業株式会社」 https://product.metamoji.com/gemba/eyacho/user/maedakensetu.html
※5 eYACHO活用情報「工程's連携」 https://product.metamoji.com/gemba/eyacho/topic/kouteiz.html
※6 eYACHO導入事例「株式会社大林組(建築)」 https://product.metamoji.com/gemba/eyacho/user/obayasigumi_kentiku.html
※7 eYACHO導入事例「東日本高速道路株式会社」 https://product.metamoji.com/gemba/eyacho/user/e-nexco.html
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【監修】eYACHO編集部

施工管理アプリ「eYACHO」は、タブレット1つで現場の記録・共有・管理を可能にし、施工管理から安全管理まで幅広い業務をサポートします。
本コラムでは、建設業界の課題解決やDX推進に役立つ情報や最新動向をお伝えします。

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