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若手現場監督の早期育成にデジタルツールを活用する方法|
AIヘルプ×OJTの新常識

建設業では、若手の早期育成が多くの会社にとって大きなテーマになっています。現場のデジタルツールを活用した若手育成とは、タブレット端末やアプリ、AIなどを使い、限られた時間の中で経験の浅い若手を支え、早期の戦力化を目指す育成の進め方です。就業者の高齢化が進み、ベテランが引退する前にどう技術を引き継ぐかが問われる中で、注目が高まっています。

2024年4月からは時間外労働の上限規制も始まり、これまでのように長い時間をかけて手取り足取り教える進め方は取りにくくなりました。限られた時間で若手を育てるために、AIヘルプやOJT(On-the-Job Training:実務を通じて知識や技能を身につける職場内教育)のオンライン化といった、デジタルを活用した育成方法も選択肢となっています。

若手現場監督の早期育成にデジタルツールを活用する方法|AIヘルプ×OJTの新常識

なぜ建設業で若手の早期育成が急がれているのか?

まず、若手育成が重視されるようになった背景を、一般的な統計情報をもとに、業界全体の状況から見ていきます。

建設業では、就業者の高齢化が進んでいます。2024年時点で、就業者に占める55歳以上の割合は36.7パーセントで、全産業の32.4パーセントより高い水準です。一方、29歳以下は11.7パーセントにとどまり、全産業の16.9パーセントを下回っています(※1)。若い世代が少なく、高い年齢層が多いという構成がはっきりと表れています。今後は、高い年齢層の大量退職と、少子化による若年者の入職減少が見込まれており、担い手の確保と育成が急がれています(※1)。

さらに、2024年4月からは建設業にも時間外労働の上限規制が適用されました。時間外労働は原則として月45時間・年360時間以内に収める必要があります(※2)。残業を前提とした働き方が見直される中で、指導に使える時間も限られてきました。人手不足と指導時間の制約が重なる中、若手が基本的な施工管理業務を早期に自立して担当できるよう育成することが、重要な課題になっています。

若手の育成が思うように進まない3つの理由

若手育成の必要性は理解していても、実際にはうまく進まないという声も少なくありません。ここでは、育成が滞りやすい代表的な理由を3つご紹介します。

  • 1. OJTに割ける時間が確保しにくい

    建設現場の育成は、先輩に同行して仕事を覚えるOJTが中心です。しかし、ベテランも自分の担当業務を抱えており、若手に付きっきりで教える時間を取りにくいのが実情です。時間外労働の上限規制もあり、勤務時間の中で指導を完結させる工夫が必要になっています。

  • 2. 技術や安全のノウハウが人に依存しやすい

    熟練者が長年の経験で身につけた判断には、言葉にしにくいものが多く含まれます。特に安全管理では、過去の事故やヒヤリハットの記憶が判断の土台になっている場合があります。こうしたノウハウが個人の中にとどまっていると、若手へ引き継ぐのが難しくなり、退職や異動とともに失われてしまうことがあります。

  • 3. 現場と事務所の距離が指導のハードルになる

    現場が点在していると、指導する側の移動負担が大きくなります。現場確認や打ち合わせのたびに往復に時間がかかり、若手のそばにいられる時間はさらに短くなります。移動そのものが残業の一因になることもあり、育成と働き方改革の両立が課題になりやすい部分です。

これらの理由に共通しているのは、時間と距離、そして言葉になりにくいノウハウという壁です。若手現場監督の育成では、施工管理の知識だけでなく、現場での判断をOJTを通じて身につけることが重要です。デジタルツールは、こうした施工管理人材への技術継承を支える手段として活用できます。

デジタルツールで若手育成の現場はどう変わるのか?

デジタルツールを取り入れると、若手育成の進め方はいくつかの点で変わっていきます。ここでは一般的な変化を整理したうえで、施工管理アプリ「eYACHO」ではどのように実現できるかを説明します。

デジタルツールを取り入れると、若手育成の現場は次のように変わっていきます。

若手育成の課題 eYACHOで活用できる要素 活用例
操作方法を先輩に聞きにくい AIヘルプ eYACHOの操作上の疑問をその場で確認する
離れた現場で指導しにくい GEMBA Talk 現場の若手と事務所のベテランをビデオ通話でつなぐ
指導内容を後から振り返りにくい Share機能 同じ図面・帳票に書き込み、指導内容を共有する
帳票作成の進め方が属人化しやすい 帳票テンプレート 既存帳票を共通の型として利用する
安全管理の経験が不足している 安全AIソリューション 災害事例・法令等を参照してリスクと対策を検討する

施工管理アプリ「eYACHO」は、株式会社MetaMoJiが大林組と共同開発し、2015年8月に提供を開始した施工管理アプリです。紙の野帳や帳票を電子化し、手書き・写真・図面・帳票をタブレット1台で扱えます。既存のExcelや紙の帳票を取り込んでテンプレート化できるほか、約4万語の辞書を内蔵した手書き入力システム「建設mazec」も備えており、ITに不慣れな人でも紙に近い感覚で入力しやすい設計です。eYACHOでは、先ほど挙げた変化をアプリ内でまとめて実現できます。次の章からは、若手育成の場面ごとに、こうした要素がどう役立つかを見ていきます。

AIヘルプ×OJTで若手を支える新しい育て方

若手育成で効果が見えやすいのが、OJTのオンライン化と、AIによる操作サポートの組み合わせです。ここでは、施工管理アプリ「eYACHO」を例に、具体的な進め方を紹介します。

「聞けない」を減らすAIヘルプ

若手がつまずきやすいのは、ツールの操作でわからないことがあったときに、忙しい先輩へ聞きにくいという場面です。eYACHOには、操作の疑問を入力するとAIが回答するAIヘルプがあります。eYACHOの使い方についてその場で確認でき、問題解決を支援します。若手が操作上の疑問を自分で確認できる場面が増えるため、先輩への基本的な操作質問を減らし、双方の負担軽減につなげることができます。

Share機能で先輩と同じ紙面を共有する

eYACHOのShare機能は、同じノートや図面、帳票に複数人が同時に書き込めるリアルタイム共有の仕組みです。若手が作成した帳票に先輩が書き込んでフィードバックを返すといった使い方ができ、OJTの補助として活用できます。誰が何を書いたかがリアルタイムに反映され、記録として残るため、後から振り返って学ぶこともしやすくなります。

GEMBA Talkで「同行しないOJT」を実現する

現場に同行しなくても若手を支えられるのが、ビデオ通話機能「GEMBA Talk」です。現場の若手と事務所のベテランをビデオ通話でつなぎ、同じ図面や写真を見ながら助言を送れます。GEMBA Talkと書類共有を組み合わせれば、遠隔臨場にも活用できます。なお、GEMBA Talkはエディションによって同時参加人数や連続通話時間の上限が異なります。

遠隔でのOJTは、実際の現場でも取り入れられています。阪神高速道路の維持管理を担う阪神高速技術では、GEMBA Talkとウェアラブルカメラを併用し、リモート朝礼や遠隔検査、若手育成に活用しています(※3)。同社では、若手が現場で主体的に判断・対応し、上司が事務所からGEMBA Talkで支援する運用を取り入れています。上司の移動が不要になるため、複数の若手を遠隔で支援できる点も、若手育成に生かされています。

帳票テンプレートでベテランのノウハウを引き継ぐ

若手が戸惑いやすい帳票作成も、テンプレートがあると進めやすくなります。eYACHOでは、会社で使ってきた紙やExcelの帳票を取り込み、見た目そのままのデジタル帳票として使えます。ベテランが整えた帳票の型を全員で共有すれば、経験の浅い若手でも記入すべき項目を迷いにくくなります。また、日付や工事名などの共通項目は、入力した値を他の帳票に転記することができ、書き直しの手間を減らせます。

安全AIで若手の「経験の浅さ」を補うには?

若手育成の中でも、特に難しいのが安全管理の指導です。危険予知、いわゆるKY活動では、過去の事故やリスクを踏まえた判断が求められますが、経験の浅い若手にはその引き出しがまだ十分にありません。ここでは、eYACHOの安全AIソリューションが、この課題をどう補うかを説明します。

eYACHOの安全AIソリューションは、作業に潜むリスクの見落としを減らし、リスクアセスメントを支援する仕組みです。MetaMoJiが独立行政法人労働安全衛生総合研究所との共同研究で得た知見を反映し、大林組と共同開発しました。21種類の安全関連法令と、31種類の通達・ガイドラインをもとに、過去の災害事例・マニュアル・法令などを踏まえて、AIが作業内容や現場状況に応じたリスクと対策を提案します。作業内容を入力するとAIが参照情報を自動で選ぶ自動モードと、利用者自身が災害事例・マニュアル・法令を選択するインタラクティブモードの2つを、場面に応じて使い分けられます。

安全AIは、若手のKY活動の質を高めることにつながります。大林組の事例では、KY活動に安全AIソリューション(旧バージョン)の活用について紹介しています(※4)。経験の浅い若手でも、AIが示す具体的な事故事例をもとにすれば、注意点を伝えるときの根拠を補いやすくなります。ベテランにとっても、経験に頼りがちな判断を見直すきっかけになり、現場全体で安全の底上げを図りやすくなります。

なお、安全AIソリューションはeYACHOのスタンダード版以上で利用できます。実運用には、別途サーバーライセンスや構築費用等が必要です。基本機能を試せる30日間の無料トライアル(ベーシック版相当)では対象外となるため、安全AIの活用を検討する際は、対応するエディションをあわせて確認しておくとよいでしょう。

若手育成にデジタルツールを取り入れるときのポイントは?

最後に、デジタルツールで若手育成を進めるときに押さえておきたいポイントを整理します。ここは一般的な考え方として参考にしてください。

  • 現場で使う人の目線で選ぶ

    現場ではPCを使いにくい場面が多いため、スマートフォンやタブレットで完結し、手書きにも対応したツールだと、若手にもベテランにも定着しやすくなります。

  • 小さく始めて広げる

    最初から多機能を使いこなそうとすると、かえって定着しにくくなります。日報や朝礼準備など1つの業務から試し、効果を確かめながら広げる進め方が現実的です。

  • ベテランと若手の双方が使える設計かを確認する

    指導する側のベテランが操作でつまずくと、育成の場そのものが成り立ちません。操作の負担が小さいか、サポート体制が整っているかもあわせて確認しておくと安心です。

  • 記録を育成に活かせるかを見る

    デジタル上のやり取りは記録として残ります。振り返りや復習に使えるよう、共有や検索のしやすさも判断材料にするとよいでしょう。

eYACHOでは、スマートフォンやタブレットでの手書き入力に対応し、既存帳票をそのまま取り込める点や、AIヘルプ・Share機能・GEMBA Talk・安全AIソリューションといった若手支援に活用できる要素がそろっている点が、育成の場面で選ばれる理由になっています。導入企業は900社、利用ユーザーは80,000ユーザーにのぼり、MM総研の調査(2025年12月)ではゼネコンでの利用シェアNo.1となっています。まずは自社の育成課題に合うかどうか、現場の若手とベテランの声を聞きながら見極めていくとよいでしょう。

まとめ

建設業では、担い手不足と高齢化、そして2024年問題を背景に、若手をいかに早く育てるかが重要な課題になっています。限られた時間と人手の中では、従来のOJTだけに頼らず、デジタルツールを組み合わせた育成が現実的な選択肢です。AIヘルプで「聞けない」を減らし、OJTをオンライン化し、安全AIで経験の浅さを補うことで、若手を無理なく支えやすくなります。

施工管理アプリ「eYACHO」では、手書きや帳票のデジタル化に加え、Share機能やビデオ通話機能「GEMBA Talk」、安全AIソリューションなど、若手の育成に活用できる要素がそろっています。自社の現場に合う若手育成のかたちを探すうえで、デジタルツールの活用を検討してみてください。

よくある質問

  • Q. eYACHOは無料で試せますか?

    A. 30日間の無料トライアルを提供しています。ベーシック版相当の機能が対象です。BLuE連携・安全AIソリューションはトライアル対象外です。

  • Q. 安全AIソリューションはどのプランで使えますか?

    A. タンダード版以上が対象です。実運用には別途サーバーライセンスや構築費用等が必要です。無料トライアル(ベーシック版相当)では利用できません。21種類の安全関連法令と31種類の通達・ガイドラインをもとに、AIが作業内容や現場状況に応じたリスクと対策を提案します。

  • Q. 経験の浅い若手の操作を支援する機能はありますか?

    A. 紙への手書きと近い感覚で手書き入力できるほか、eYACHOの操作方法を質問できるAIヘルプを利用できます。GEMBA Talkを使い、事務所のベテランが現場の若手を遠隔で支援することも可能です。


eYACHOは30日間の無料トライアルを提供しています。若手の育成やOJT、現場と事務所の情報共有を自社の現場でどこまで効率化できるか、まずは実際の運用に近い形でお試しください。導入に関するご相談は、公式サイトのお問い合わせ窓口で受け付けています。
お問い合わせ・導入相談:https://product.metamoji.com/gemba/message/


出典一覧

※1 国土交通省「国土交通白書2025」 https://www.mlit.go.jp/hakusyo/mlit/r06/hakusho/r07/html/n1111000.html
※2 厚生労働省「時間外労働の上限規制(建設業・ドライバー・医師等)」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/gyosyu/topics/01.html
※3 株式会社MetaMoJi「eYACHO導入事例|阪神高速技術株式会社」 https://product.metamoji.com/gemba/eyacho/user/hkg.html
※4 株式会社MetaMoJi「eYACHO導入事例|株式会社大林組(安全AIソリューション)」 https://product.metamoji.com/gemba/eyacho/user/obayashigumi_ai.html
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【監修】eYACHO編集部

施工管理アプリ「eYACHO」は、タブレット1つで現場の記録・共有・管理を可能にし、施工管理から安全管理まで幅広い業務をサポートします。
本コラムでは、建設業界の課題解決やDX推進に役立つ情報や最新動向をお伝えします。

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