A1やA0の図面をタブレットで扱うとき、多くの人がまず気にするのが「小さくて見えないのではないか」という点です。ここでは、拡大縮小の操作性と、寸法をどう追うかが課題になります。
一般的なPDFビューアでも拡大縮小はできます。ただ、図面業務では「この距離は何ミリか」をその場で知りたい場面が多く、紙図面ならスケール(三角スケール)を当てて測っていた作業を、タブレット上でどう再現するかが快適さの分かれ目になります。ITツールを選ぶときは、単に図面を表示できるだけでなく、寸法を確認したり書き込みを整理したりできるかを見ておくと、現場での使い勝手を判断しやすくなります。
施工管理アプリ「eYACHO」では、用紙やPDFで読み込んだ図面に縮尺を設定できます(※1)。縮尺を設定すると、定規機能で寸法を計測でき、拡大縮小も自由に行えます。図面ごとに縮尺が違っても個別に設定できるため、複数の図面をまたいで作業する場合でも寸法を追いやすくなります。寸法を設定した車両や資機材を縮尺どおりに配置することもできるので、CADを立ち上げなくても、現場でおおまかな配置計画を検討できます。
複数のPDFを1つのページ上に並べて配置し、全体を俯瞰することもできます。図面を1枚ずつ切り替えて見るのではなく、関連する図面を並べて確認できるため、見落としに気づきやすくなります。あわせて、書き込みをレイヤーに分けて管理できるので、全体への指示と個別のメモを分けて扱うこともできます。
紙の大判図面をやめてiPadに集約する利点は、持ち運びの軽さです。eYACHOでは、図面を印刷せずにタブレットでペーパーレス化でき、大量の図面も現場に簡単に持ち出せます(※2)。図面を筒で運ぶ必要がなくなり、必要な図面をその場で呼び出せるようになります。