ここまで整理してきた視点に対して、施工管理アプリ「eYACHO」がどう対応しているかを説明します。eYACHOは、大林組と共同開発し、2015年から提供を開始した施工管理アプリです。ゼネコンでの利用シェアはNo.1(19%)となっています(※3)。iOS、iPadOS、Windows、Androidに対応しています(※5)。
書類作成の外注については、「eYACHO建設BPOサービス」を用意しています。長時間労働の一因となっている書類作成業務を代行し、現場のスタッフが施工管理そのものに集中できる状態をつくることを目的としたサービスです(※6)。BPOサービスを提供する企業と協業する形をとっているのは、この作業が単なるデータ入力ではなく、建設業の書類に慣れた人手を必要とするからです。代行の対象としているのは、次の3つの領域です(※7)。
- 施工計画に関する書類:施工体制台帳、施工体系図、作業員名簿など
- 安全衛生に関する書類:協力会社安全衛生計画書、工事安全衛生計画書など
- 検査報告書に関する書類:豆図の切り出しを含む検査報告書など
いずれも、様式と添付物が定まっていて、現場ごとに繰り返し発生する書類です。逆に言えば、施工計画そのものを決める作業や、検査で合否を判断する作業は対象に含めていません。建設業法上の線引きと、実務上の外注しやすさは、おおむね重なります。サービス内容の詳細と料金は、案件ごとに問い合わせのうえで案内しています(※6)。
外注時の往復を減らす土台になるのが、データの持ち方です。eYACHOでは、現場で手書き入力した内容がそのまま電子帳票として保存され、クラウド上で共有されます。Share機能を使えば、同じノートや帳票を複数の担当者が同時に開いて書き込むことができます。誰が何を書いたかはリアルタイムに反映されます。
1つの帳票を複数人で分担できると、やり取りの往復が減ります。eYACHOの導入事例では、大林組の建築現場で、Share機能を活用して朝礼準備を分担した結果、1〜2時間かかっていた準備が10〜20分に短縮したことが紹介されています(※8)。社外への委託とは場面が異なりますが、1つの帳票を複数人が同時に扱えるという構造は共通します。
協力会社の担当者に配布する場合は、限定ユーザー版を利用できます。年額13,200円/人(税込)で、ベーシック版・スタンダード版・プレミアム版のいずれかを導入している企業が購入でき、限定ユーザー版のみを単独で購入することはできません(※5)。
既存のExcelやPDFの帳票をeYACHOのテンプレートに作り替えるテンプレート作成サービスも、内容に応じた見積りで用意しています。テンプレートは社内に残る資産です。スマートテンプレートを使うと、入力した値を他の帳票に転記できるため、同じ項目を繰り返し書き写す手間を減らせます(※5)。
eYACHOの料金は次のとおりです。
| エディション |
ベーシック版 |
スタンダード版 |
プレミアム版 |
限定ユーザー版 |
| 年間利用ライセンス |
28,800円/人 (税込み 31,680円) |
37,800円/人 (税込み 41,580円) |
46,800円/人 (税込み 51,480円) |
12,000円/人 (税込み 13,200円) |
| 月額利用ライセンス |
3,200円/人 (税込み 3,520円) |
4,200円/人 (税込み 4,620円) |
5,200円/人 (税込み 5,720円) |
1,200円/人 (税込み 1,320円) |
| 初期導入費 |
300,000円 (税込み 330,000円) |
- |
限定ユーザー版は、ベーシック版・スタンダード版・プレミアム版の導入企業が購入できるライセンスで、限定ユーザー版だけを単独で購入することはできません。ベーシック版・スタンダード版・プレミアム版は最小5ライセンスから、限定ユーザー版は1ライセンスから購入できます。導入前には30日間の無料トライアルを利用可能です(ベーシック版相当の機能が対象です)(※5)。