最後に、工程表のクラウド共有・リアルタイム進捗管理を実現するツールを選ぶ際の確認ポイントを整理します。ここでは一般的なチェック観点を示したうえで、eYACHOにおける対応状況を主語を明確にして補足します。
第1に、共有の方式です。前述のとおり「ファイル共有型」か「リアルタイム同時編集型」かで、現場での使い勝手が変わります。複数人が同じ工程表・図面に同時に書き込みたいなら、同時編集に対応しているかを確認します。eYACHOにおいては、Share機能で同じ図面・帳票への同時書き込みに対応しています。
第2に、現場の通信環境への対応です。オフラインでも入力でき、通信回復時に同期できるかは、電波の不安定な現場では決定的な差になります。eYACHOにおいては、オフライン入力と通信回復後の同期に対応しています。
第3に、対応端末です。現場で使うなら、PCだけでなくタブレットやスマートフォンで快適に使えることが前提になります。eYACHOにおいては、iOS・iPadOS・Windows・Androidに対応しています。
第4に、現場の入力のしやすさです。紙の運用に慣れた職員でも抵抗なく入力できるかは、定着を左右します。eYACHOにおいては、紙の野帳と同じ感覚の手書き入力に対応し、建設・土木・設備などの専門用語を約4万語収録した建設mazec(手書き入力システム)を備えています。
第5に、計画ツールとの連携です。工程表そのものを管理する計画ツールとデータでつながれば、計画変更を現場へ遅滞なく反映できます。eYACHOにおいては工程's連携により、最新の工程情報を日次の工程表へ反映する運用が可能です(工程's連携の利用にはスタンダード版以上のライセンスが必要です)。
第6に、情報の取り扱いとアクセス範囲です。工程表や図面には、社外に出したくない情報も含まれます。誰がどの情報にアクセスできるか、第三者認証を取得しているかを確認しておくと安心です。eYACHOにおいては、ISO/IEC
27001(ISMS)およびプライバシーマークを取得しています。また、ゼネコンとJVの構成会社や協力会社とデータを共有でき、協力会社が変更になった場合の引継ぎも行える運用になっています。
導入の判断材料として、実績も参考になります。MM総研の「建設業の施工管理支援アプリの利用動向調査(2025年12月)」によると、施工管理アプリの利用率は建設業全体で42%、ゼネコンに絞ると60%に達し、普及が進んでいます(※2)。同調査において、施工管理アプリ「eYACHO」はゼネコンでの利用シェアNo.1(19%)、スマートデバイス利用シェアでもNo.1(21%)となっています(※2)。リアルタイム共有を前提とした運用が、現場で標準的な選択肢になりつつあることがうかがえます。
なお、料金面では、eYACHOは初期導入費とプランごとの月額・年額が設定されており、すべて最小5ライセンスから契約できます。協力会社向けの限定ユーザー版もありますが、これはベーシック版・スタンダード版・プレミアム版を導入している企業が購入する形で、単独での購入はできない点に注意が必要です。導入前には、前章で触れたとおり無料トライアルで実際の操作感を確認し、自社の現場で「現場の入力が続くか」「計画の更新が遅滞なく届くか」を、実データで確かめてから判断するのが確実です。