MetaMoJi ClassRoom先生 授業例
【高2 理科】物質の構成(元素と周期表)
大分県大分市 大分県立大分南高等学校 堀奈々絵先生
■ 単元目標
物質の構成単位である原子の構造及び電子配置と元素の周期表との関係について理解する。
周期表上での元素の周期律について,元素の性質が最外殻電子数と関連していることや,原子の電子配置と周期表の族や周期との関係を知る。
様々な性質や傾向を周期表上で一括してまとめ,自分が必要な時に即時確認できるためのツールとして完成させる。
■ MetaMoJi ClassRoom を導入した利点と成果
・加筆によりオリジナル周期表を作成できる。
・従来は紙の周期表プリントを配付して加筆させていったが,①消えない筆記具を使用していた場合は訂正が難しい,②かなりうまく文字を配置していかないと,加筆するほど見えづらくなる,③紛失する,という三大問題点があった。また,丁寧に作成し,三大問題点に無関係そうな生徒ほど途中で書き直したくなる(清書したくなる)という傾向もあった。そこで,データ 上であれば三大問題点は全て解決でき,紙の時と変わらないオリジナル周期表への愛着が育つことは,大きな利点と考えている。
・モニタリング画面の監視により,いつでもどこでも教師が助言や誤記の訂正を行えるようになった。
・リモートによるオンライン指導(モニタリング画面で把握できるオンライン中の生徒に対して,同時書き込みによる指導)ができるようになった。
・モニタリング画面で生徒の進捗を把握できるようになった。
■ 学習活動
1.テンプレートの作成
例年使用してきた文書ソフトや表計算ソフトで作成してある周期表のファイルをPDFで保存し,InOutBox経由で授業ノートを作成した。
2.授業ノートの配付
個人学習ページ,提出採点機能なしで各クラスへ配付した。
3.授業ごとの加筆
授業で元素の特徴や性質の傾向を学ぶたびに,授業ノートにその情報を加筆するよう促した。その際,豊富なペンの種類や色を活用し,必要に応じて加筆してあった文字を移動させてみやすくなるような工夫を生徒に提案し,オリジナルの周期表に仕上がるような支援をした。
4.周期表下敷きへの加工
周期表にある程度加筆し終えたら,教員が一括して授業ノートのプリントアウト,ラミネート加工を行った。ラミネート加工したものを「周期表の下敷き」と呼び,わからなくなったらすぐに見る,今後は油性マジックで加筆していくルールとし,授業に毎時間持参することとした。