MetaMoJi ClassRoom先生 授業例
【高2 国語】『大鏡』-道長と伊周の競射-②
福岡県 福岡工業大学附属城東高等学校 安部伊織先生
■ 単元目標
敬意の方向、登場人物の心情を読み解く活動を通して、登場人物である道長の人物像を掴むことを目標とする。
■ MetaMoJi ClassRoom を導入した利点と成果
・名前を伏せた状態で、他の生徒の学習ページを覗けるようにしたため、活動に行き詰った生徒が遠慮なくヒントを得ることができた。
・インターネット上にあるフリー画像等を用いることで、絵が苦手な生徒であってもわかりやすく場面をまとめることに成功した。
・自分の解答を書けた際に、「〇」困った際に「?」リアクションをとることで、目立つことなく採点、及びサポートが可能だったため、いつも以上に生徒とのやり取りが活発であった。
・皆の解答をいくつか発表者にすることで共有し、生徒の手で模範解答を作ることに成功した。
■ 学習活動
1.本作品の起承転結をまとめさせる。
敬意の方向を参考に主語を読み取り、作品の概要を掴ませた。
この活動は個別学習ページで行い、名前を伏せた状態でいつでもほかの生徒のものを見てもよいと指示をした。
2.全体で共有させる。
物語の概要をペアで確認させた。
その後、より分かりやすかった生徒を発表者に設定し、全体で画面共有をしながら概要を共有した。
3.心情を読み解かせる。
内容理解を深めさせるよう、以下四つの発問をした。
①「安からず思しなりて」は誰のどのような心情か。
②二度延長させた道隆の心理は。
③「色青くなりぬ」のときの道隆の心理は。
④「何か射る。な射そ、な射そ。」のときの道隆の心理は。
その解答をMetaMoJi ClassRoomの個別学習ページに解答させ、答えを書けた際には「〇」、困った際には「?」リアクションをするよう指示をした。
4.模範解答を作成させる。
なかなか、一人もしくはペアであっても模範解答を作ることは難しかったので、部分点を獲得した生徒を発表者にし、解答を画面共有にて共有させた。その後、解答の要素をまとめさせ、板書にて模範解答を確認した。