MetaMoJi ClassRoom先生 授業例
【高全 他】誤答ノート作り
大分県大分市 大分県立大分南高等学校 堀奈々絵先生
■ 単元目標
・考査や模擬試験のやり直しを一括管理する
・作成した誤答ノートを活用し,かつての誤答を解き直す機会を増やす
■ MetaMoJi ClassRoom を導入した利点と成果
・従来は,生徒にノートを一冊用意させてそのノートにやり直しをさせる,または,紙のプリントを誤答プリントとして配付しそのプリントにやり直しをさせる,のどちらかの方法をとっていた。そして,次の考査や模擬試験の前にはその誤答ノートで「自分の弱点のみ」を復習するようにしていた。しかし,①やり直しの回数が増えるたびにノートがかさばって扱いにくくなる,②ノートがかさばっていくとやり直し以外で利用しない,③プリントの場合は紛失したり処分したりする生徒が多く,学習のあゆみに連続性を持たせることができない,という三大問題点があった。そこで,データ 上であれば三大問題点は全て解決でき,グラフや図のある問題でも容易にやり直しができるようになった。
・モニタリング画面の監視により,いつでもどこでも教師が助言や誤記の訂正を行えるようになった。
・リモートによるオンライン指導(モニタリング画面で把握できるオンライン中の生徒に対して,同時書き込みによる指導)ができるようになった。
・モニタリング画面で生徒の進捗を把握できるようになった。
■ 学習活動
1.テンプレートの作成
誤答プリント用ページ(1ページを縦に分割し,左側に問題の要約,右側に解法や解答を記入)を作成し,テンプレートとして保存した。
2.授業ノートの作成と配付
表紙,やり直し見本,やり直しページの3構成とし,個人学習ページとした。罫線に沿って記入したり,大きく文字を書いたりと,ページの使い方が生徒で異なるため,やり直しページは配付前にある程度枚数を増やしておいた。
3.進捗状況の確認
記入が済んでいるページには教師が大きめのアイテムを挿入しておく。そうすることで,一人一人の画面が小さくなるモニタリング画面であっても,生徒の進捗状況をひと目で把握できた。
進み具合がゆっくりな生徒には,やり直しをしやすい問題を教師が記入したり,対面で個別に声をかけたりした。
4.やり直し完了後
やり直しが完了している生徒の誤答ノートを確認し,間違いや質問などがあればアドバイスをした。その後,検印代わりにアイテムを表紙に挿入し,確認した日付を書いた。また,画面のピンチイン,ピンチアウトを利用して,問題のみを見えるようにして再度解き直すように,定期的に連絡をした。