導入事例(中学・高等学校)
名古屋経済大学 市邨中学校・高等学校[愛知県]
試される学校の力
ICT教育環境の整備で「学び」を止めるな
愛知県名古屋市の名古屋経済大学 市邨中学校・高等学校(以下市邨中学・高校)では、2017年よりひとり1台のiPadを整備しICT教育を積極的に進めてきました。2020年春「MetaMoJiClassRoom」の利用を開始し、新型コロナによる約2ヶ月の休校中MetaMoJi ClassRoomを使用してオンライン授業を実施。勉強の遅れもなく平常通りの夏季休暇を過ごし新学期を迎えることができました。澁谷校長をはじめ、ICTを特に積極的に活用している先生方にお話を伺います。
名古屋経済大学市邨中学校・高等学校は、創立114年を迎える伝統ある私立の中高一貫校です。創立者 市邨芳樹氏が掲げた教育理念「一に人物、二に伎倆」を根本理念とし、個性を尊重した人物本位の教育を「建学の精神」(市邨精神)として引継ぎ、人物中心の教育を実践しています。
「iPadは文房具」を合言葉に
ICT教育環境も早くから整備している市邨中学・高校の生徒たちは、文房具のようにiPadを使っていると言います。iPadは学校に置いて帰る、必要な時間だけ使う、などの制限をする学校も多い中、同校では「iPadは文房具」を合言葉とし「学校でも家庭でも自由に使えるようにし、Society5.0の社会を生きて行くことになる子どもたちに必要なITスキルを身につけさせています。あらゆるデバイスを文房具のように使い、自分の意見を伝えるために使えるように育って欲しいと考えたからです」(澁谷校長)
臨時休校・オンラインで始まった新学期
市邨中学・高校がMetaMoJi ClassRoomを使った授業の本格開始を予定していた2020年4月は、新型コロナによる臨時休校期間と重なりました。「オンライン授業が順調に進めば休校明けはその続きから、進まなければやり直す」を方針としてスタート。オンライン授業を発信するのは、学校からと先生の自宅からと半々で実施したと言います。
授業だけでなく面談もオンラインで
毎朝定時に朝礼を実施し生活リズムを整える工夫も
伊藤教諭(高校・国語)は、最初はZoomだけを使用してオンライン授業を実施しました。「まず覚えさせることを20分くらいして、その後でMetaMoJiで小テストみたいなのをやろうと考えていた。何度目かの授業でMetaMoJi ClassRoomを組み合わせてみると、想定していた以上に相性が良く、普通の授業ができそうだと方向転換していった。2、3回目のオンライン授業で "ZoomとMetaMoJiがあれば普通の授業ができますよ" と校長に報告した」と言います。
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グループ全員で書き込んでも色でわかる。生徒同士がわからないところを筆談して進めている。休校中も教室で机を合わせているのと遜色ないグループワークが可能だった。
プロジェクターで生徒の表情(理解度)を確認しながら授業を進めた
堀場教諭(中学・数学)は、オンライン授業の際、ZoomとMetaMoJi ClassRoomにもうひとつ、プロジェクターを追加しました。生徒の表情(理解度)を確認しながら進めることが必要だと考えたからです。「単元の内容は3分程度の動画にして配信し次の授業までに予習しておくようにし、授業では生徒の思考の過程を丁寧に確認しながら進め、その場で採点もし、課題を補い定着を図った。一週間あたりのコマ数が少なくなっても1コマあたり2〜3回分の授業を行うこともでき、効果は十分だった」と言います。
生徒の登校を極力避けなければならない状況の中、他校では登校日を何日か用意してプリントを配布していましたが、同校では紙ベースで渡すものをPDFにしてMetaMoJi ClassRoomに貼り付けて配信するだけでした。生徒分の課題を先生がコピーしてホチキスで止める作業、プリント不足時の保護者からの問合せや再配布の必要もなく、生徒にも教師にも負担なく課題を配信することができました。
全国の受験生が不安を抱える中「(ある生徒・高3生が)"夏休みも塾に行かないといけない。でも他校の友人は夏休み中も学校があって塾にいけないが、自分は塾に行くという選択ができる。市邨でよかった”と。自分で課題を解決する手段が取れたのは、オンラインで授業をやれた良さかなと思う」(矢田教諭/中学・理科)
保護者からの反応も大変良く感謝の言葉が多く寄せられています「習い事や勉強など、保護者はとても敏感で、保護者間のネットワークは非常に速い。"市邨の子は休校期間中に課題いっぱい出されて大変だったみたい"、とか、"夏休み長いけど勉強はどうしてるの?" など他校の保護者の声も聞こえてきた」(筒井教諭/高校・社会)
結果、休校中のオンライン授業は十分な成果を出していると判断した同校は、定着が不十分な生徒向けに補充授業を整えた上で、休校後の対面授業は(最初に戻るのではなく)続きから始める決定をすることができました。「市邨中学・高校は特別だとかいう声もあるが、我々は当たり前のことをしているだけ。当たり前のことが生徒にも教員にも優しい結果になった」(澁谷校長)
これまでになかった授業
臨時休業が明けて生徒が教室に戻り、通常の対面授業が可能になって以降も、もちろん授業にはMetaMoJi ClassRoomを使用しており、これまでにない新しいスタイルの授業が増えていると言います。
MetaMoJiで大きく変わった点について、伊藤教諭(高校・国語)は「生徒同士の横の繋がり・各々の意見が見えるようになったので、明確な答えがないものは "この子はこんな風に考えるのか・こういう意見があるのか" ということが見えて、読みを深めることができるようになったこと」を挙げる。
正答のない問いかけにはクラス全員が見える設定にして考えを共有し(写真左)クラスメートの意見を参考にして考え方の幅を広げてから作品のテーマを考察する(写真中)さらに考察へのコメントを書かせることでクラス全体で授業をしている感じを増幅させる。クラスメートの意見を画面で見ながら書くので用紙を配布。カメラで撮影して添付させる(写真右)。
さらに「古文や漢文では復習であらすじを8コマの紙芝居にしたり劇にしたりするなど、授業の幅が広がった」と言います。紙芝居にすることは要約すること。要約できるということは内容を正しく理解できていることに他なりません。イラストにする、声に出して読む、など五感をフル稼働し知識が定着します。「要約しよう」ではなく「紙芝居にしよう」ーMetaMoJi ClassRoomによる新しいスタイルの授業は他の先生方からも注目されています。
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テスト前の振り返りに紙芝居を作成して復習。絵と音読だけで内容が分かるようにする。
また「古文や漢文では、本文をMetaMoJi ClassRoomに貼り付けることで板書の必要がなくなった」「貼り付けた本文に対して、授業中に手書きで古典文法や漢文句形について解説を書き込んでいく使い方ができて相性がいい。リアルタイムに書いたものが(生徒一人一人の画面に)反映されるということがすごく大きい」と言います。
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教科書をカメラで撮って貼り付けるだけ
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脚注も貼り付ければ教科書を見なくても取り組める。教科書を見てノートを見て、となるとやりにくいと感じる生徒が一定数いる
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多色ペン+手書きもメリット。赤の⬜︎は助動詞、赤の◯は人物、紫は敬語、などと決めると読解しやすくなる
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課題を1週間単位で範囲設定し期限が来たら書込不可設定にすることで、夏休み中課題を継続して取り組ませることができた。
「長期休暇の課題は直前に答えを写して提出するうな子もいるが(課題配信を分割することで)1週間ごとに区切りをつけて提出するようにできた」と課題への取り組み姿勢を改善できたことや「必要なプリントを見つけるまでに時間がかかる生徒がクラスに数人はいるものだが、MetaMoJiでフォルダを分けたりすることですぐに見つかるようになった」ため授業が円滑に進むようになったことなどを挙げます。授業以外でも、以前は1時間丸々かかっていたホームルームの係や委員決めをMetaMoJi Class Roomで一斉配信すると短時間で解決したことなど、学校生活のあらゆる面でMetaMoJiを活用しています。
音読・リスニングに活用、いつでもどこでも何度でも
山下教諭(高校・英語)は「英語を学ぶ上で "音読" は欠かせない方法だが、音読してそれをどう評価するか。一人ずつ聞かないといけないが、それを授業内にやると授業時間の確保に支障が生じるし、授業後にやると会議などがあって時間の確保が難しい」と言います。音声をMetaMoJi ClassRoomに貼り付けて提出するようにすると「隙間時間を使って対応できるのがいい。他のツールでも音声ファイルの提出は可能だったが、ファイルに一度格納する必要があり、場所を探す手間や読み込みに時間がかかっていた」点が解決しました。
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リスニングに必要な音声ファイルをMetaMoJi ClassRoomに貼り付けて配布。生徒の提出もそこに貼り付けて提出する。
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MetaMoJi ClassRoomでは、クラス生徒全員のノートをモニタリングできる。
「添削コメントを書くと生徒はそれを参考にしてやり直すが、対面だと "さっきの発音" を覚えていない場合もある。録音だと後からでも自分の音を確認できる」「テストでも自分が練習してベストなものを提出できたり、やる気がある子は何度も練習して納得したものを出せる。人にタイミングを合わせず、自分のタイミングでできる」ことで教師も生徒もお互いに便利になると同時に、生徒のやる気を伸ばすこともできる点をメリットとして挙げています。
また「通常リスニング問題は教室で一斉に聞くが、生徒によって聞き取れるポイントが異なるため各自で聞いた方がもちろん良い。リスニング問題をMetaMoJi ClassRoomに貼り付けて、各自がそれを聞き取りながら取り組めるようすると、学校ではわかりにくかったところを自身で取り組める。この方式でリスニングを1学期間続けてみると、旧来のやり方をしたクラスよりも平均点が上がったので、効果があるのかもしれないと感じている」と、学習効果についても変化が見られることに触れています。
山下教諭は主に課題のやり取りにMetaMoJi ClassRoomを使っていますが、授業では「(英文の解釈などで)煮詰まる子もいる。○○さんの意見を見てみよう、といった時にMetaMoJi ClassRoomなら紙ベースよりも簡単に思考過程を共有できる」点が有用だと言います。
「授業にどんなツールを使用するかは自由に採択できるが、これからは "いつでもどこでも" がキーワードになってくると思う。iPadさえ持っていればどこからでもアクセスできることは(学びにとっても)大切だ」と考えていると言います。
授業の準備時間を大きく削減・細かな対応もストレスなく
また、多くの先生が授業や課題の準備時間の削減に触れています。「以前は、授業時間を最大限生かすために板書をPowerPointのスライドに変えて、生徒にはそれに沿ったプリントを配布して授業を行っていた。1回の授業で3-4枚のプリントを使うので、4コマ1週間分のプリント整理や印刷にかかる時間が雑務時間の多くを占めていた。MetaMoJi ClassRoomを導入してからはプリントを使わず配信するだけなのでこれらの雑務がなくなり、1日あたり2時間くらいの余裕ができたと感じている。この変化は非常に大きい」(堀場教諭)。
準備時間を削減できるだけでなく、わざわざ印刷して配るのは面倒なので省略してしまう細やかな対応がストレスなくできる点もメリットです。「授業の流れや単元のねらいをまとめたページをサッと用意できる。学習の進め方がわかると、手順や方法を指示されなくても、自ら予習や復習を進めることができる」(伊藤教諭)
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単元の冒頭に授業の流れを提示。印刷して配布するのは面倒でも、MetaMoJi ClassRoomならストレスなくできる。生徒の予習・復習にも役立つ。小さい工夫が大きな違いを生む。
市邨中学・高校にMetaMoJi ClassRoomが導入されて数ヶ月の間に、オンライン授業でも、その後の対面授業でも活用が進んでいます。「MetaMoJi ClassRoom」はどのようにしてこれほどスピーディーに市邨中学・高校に浸透していったのか、その経緯をお聞きします。
ひとり1台の環境が整っていても 教師の差=生徒の学ぶ環境の差
MetaMoJi ClassRoom採用前、ひとり1台iPadの導入を実現した頃の状況を「連絡用や検索用のアプリ、プレゼンテーションツールなどを揃えてICT教育を実践してきたが、本当に理想とする学びの環境を求めていた。今までできなかった"生徒がそれで考えるための画期的なツール” はないかとずっと思っていた」(澁谷校長)「使っている先生と使い切れていない先生があり、先生が使えないから生徒も使えない、結果的に生徒の満足感に差を生んでいた」(矢田教諭/高校・理科)と言います。筒井教諭(高校・社会)は「自分が受けてきた授業と同じように、板書をして生徒に知識を教えるだけの授業をずっとやっていくんだろうと思っていた」と当時を振り返ります。
二つのMetaMoJiが繋がった瞬間
ICTを積極的に活用する堀場教諭は、偶然にも3年ほど前からMetaMoJiの個人向けノートアプリ「MetaMoJi Note Lite」を答案作りに活用していました。「数学という教科の特性上、一人ひとりに合わせた細かな答案の必要性を感じていた。問題集の模範解答をひとりで読み理解することはとても難しいことであるため、授業で学んだ内容を反映させたオリジナルの模範解答を作る際に、修正が効き、使える色が豊富で、図形や表などスクリーンショットを使ったオリジナルな答案が作れる点が決め手だった」と言います。MetaMoJi Noteが使いこなせるようになり "これは(授業に)使える" と実感する一方、教室での対面授業では「生徒一人ひとりの思考の過程をどうしたら共有することができるだろうとずっと悩んでいた」と言います。ちょうどその頃、澁谷校長から学校向けアプリの情報を聞きます。偶然にもそれは、自身が使っているノートアプリと同じメタモジの「MetaMoJi ClassRoom」だったのです。
「MetaMoJi ClassRoom」には学校向けに最適化された機能が搭載されており「生徒のiPadで生徒同士が共有したり、共同学習ができて、修正も簡単にできるので、使わない手はないと思い、校長先生にお願いして決定に携わらせてもらった」堀場教諭は、その後MetaMoJi ClassRoomの全校導入に大きく関わっていくことになります。
MetaMoJi ClassRoomを使って生徒がひとりで読んでも理解しやすい模範解答を作成
基盤システムとして全校導入へ
2020年1月、既にMetaMoJi ClassRoomの使用実績がある立命館宇治中学校でのICT教育研究会に参加しました。「iPadなどのデバイスを使って協働授業をしようとすると、それを使うのに集中しすぎて話し合いや学び合いの質が落ちるのではないかと言う懸念があったが、しっかりと議論ができている現場を見て、ICTに移行する価値の方があると感じた」(堀場教諭)「生徒役の自分が主体的に取り組むことができていながら、授業全体の構成は授業者が動かしている両面が実感できた。無理やり使わせている感じではなく、生徒側がしっかり自分で取り組んでいる実感がある。授業で実際にカリキュラムを組んで自分でやっていけそうだと感じた」(丸井教諭/高校・数学)と振り返ります。この時の現場の声が決め手となり、澁谷校長はMetaMoJi ClassRoomを基盤システムとして導入しようと考えました。通常はアプリの費用は受益者=生徒負担ですが、MetaMoJi ClassRoomは学園が費用を負担することとしたのです。澁谷校長は「環境は整えた。自由に使っていい」と現場にバトンを委ねます。
中学の堀場教諭、高校の丸井教諭が中心となり、他の教科や実技系の教科などでどのような利用ができそうか、研究会から持ち帰ったアイディアのイメージを膨らませながら小規模な研修会を実施し学内に広めていきました。
矢田教諭は当時の学内の変化を「(ICTの活用は)授業の双方向性や効率化はポイントだと感じていたが、それまでのソフトやアプリでは対応し切れない部分がたくさんあった。MetaMoJi ClassRoomは「SAMR(*)でいう再定義(R)の手前くらいまでカバーできそうな感じがあった。臨時休校中に、堀場先生・丸井先生の研修に参加した先生方が "すごいね、こんなとができるんだ" と感じ、徐々に "やってみたい、これ使ったら変わるよね"と感じる仲間が増えていった感じがあった。紙の媒体を代替するオンライン授業もできたし(S)、普段できないような増強的な授業がオンラインでできて(A)、休校中いろんな授業がある中で普段より活発な双方向性のある授業ができた(M)。"MetaMoJi ClassRoomを使うと何かできそうだ"と、今まで置いてけぼりになっていた先生も生徒のICTの活用に繋がるような授業ができるようになったんじゃないかなと感じている」と振り返ります。
*SAMR:ICTが授業や学習者にもたらす影響度を測る尺度。Substitution(代替)・Augmentation(増大)・Modification(変化)・Redefinition(再定義)の段階に分類される
機動力は本人のヤル気と前向きなライバル心
わずか1学期の間にこれほど先生方の間にMetaMoJi ClassRoomの利用が浸透したのは、ひとつには新型コロナによる必然性がありました。しかし澁谷校長は「本気で使えるようになるかは、先生自身がヤル気になるか。そして "あの先生がやってるなら、自分はもっといいことやってやろう" という先生の中にある前向きなライバル心。もし委員会等が"これに決めました、これを使ってください"とやったのではこうはいかなかっただろう。本校では研修も強制ではないが、休校中に校内で実施した研修の参加率も高かったし、中でも4月初旬にMetaMoJi社の方に来てもらった時の研修参加率は特に高かった。それだけ先生方が求めていたということ。そういう雰囲気は醸成できていたと思う」(澁谷校長)
先生方も頷いて「まずは使ってみたかったし、やらないと置いていかれる危機感を持っていた。同じ気持ちで取り組んでいた先生が多かったと思う」(伊藤教諭)「ICTで工夫している先生と、オーソドックスな黒板に板書する先生と、授業への生徒の反応がダイレクトに出る。生徒が何を求めているのか、あっちの先生の方がいいと言われるとショックだし、言われたら教員としては改善しながらやらざるを得なくなる。常に変化を求めていかないといけない雰囲気がこの学校にはある」(堀場教諭)と言います。
休校中に研修会を実施
先生同士が教え合いスキルを向上させていく
教師の意識を変える
「導入以降 "こういうことはMetaMoJi ClassRoomなら可能か" という質問がすごく増えている。元々たくさんのアイディアがあっても発信できなかったのだろうが、MetaMoJi ClassRoomによって超えられた。今は自由に見学できる研究授業を見るのが楽しいし、いい変化をもたらしてくれたと日々感じている」(丸井教諭)と言うように、MetaMoJi ClassRoomは、教師自身の意識改革のきっかけになっています。
「ベテランの先生が "以前は授業後のプリント添削で書けているか否か人ひとりに指導ができる。で評価していたが、MetaMoJiで配信すると授業の内容が可視化できるので、授業中に一時間の使い方が劇に変わった"と言っていたり、"こんなことできたらいいなと思うが、ペアの先生との関係で様子見です" といったチャレンジの言葉が聞けるようになった。こんなことは以前では考えられなかった」(矢田教諭)
「MetaMoJiはスピードも速くて以前のシェアアプリには戻れない。完全ペーパーレス・英語4技能すべてMetaMoJiでやっているが、自分が使い切れてない部分をもっと開発していきたい」(岡本教諭/高校・英語)
「学校のあり方・教員のあり方・教員の価値、振る舞いを考えさせられた期間。MetaMoJiの活用ができたことで教育の価値観が変わる転換期になった」(堀場教諭)
「MetaMoJiがある毎日は刺激的で、どういう授業をやっていくか考えるのがすごく楽しい。ワンパターンだった教員生活を変えるきっかけになった」(筒井教諭)
「今ではあらゆるメモや発信をMetaMoJiを元にやっている。生徒の中にもどんな活動も最初にMetaMoJiでアイディアをまとめる子が出てきた。新しく入った先生が "こんなアプリが使えてすごくいい学校に勤められて幸せだ" と話していたり ”人生レベルで物事の考え方が変わった” という人も多くて、学校生活の中で人生が変わったと実感できる子ども達が増えるといい」(丸井教諭)
「自分にとってはMetaMoJi+iPadは鉄砲伝来くらいのインパクト。飽き性な自分にも楽しく考えられる。ありがとうございますと伝えたい」(伊藤教諭)
澁谷有人 校長
澁谷校長は「かつての紙の出現がそうだったように、人間の脳以外に考えるための領域ができた。iPadは世界にも繋がる、人間の進歩にとって大きなもの。iPad+MetaMoJi ClassRoomは学習のツールとして画期的で、歴史的イノベーションというよりも革命的なもの。iPadの画面の上で考えるようになると、発想そのものが変化していくだろう。生徒の中にはiPadなしでは勉強できないという生徒も出てきていると思う」と言います。
休業が明けた5月、高校1年生に対して歴代校長による「建学の精神」の講義が行われました。これまで紙で配られていた資料はMetaMoJiClassRoomで配信され、各教室でモニター越しでの講義となりましたが、講義後、澁谷校長の元に集まった500人のふり返りから、彼らの中に学園の「建学の精神」が力強く脈打ち始めたことが感じられます。
校長先生ともMetaMoJi ClassRoomで繋がっている
先生方もチャレンジを続けます。「今のiPadがある学校環境はすごくありがたいと感じているが、10年20年先には端末に依存しない新しい教育環境になるだろう。それに適応したものを求めていく。MetaMoJiにはデジタルトランスフォーメーションをもっと追求した世界観を考えて欲しい。MetaMoJiを介して、学校を超えて先生方が繋がる世界が拡がるといい」(矢田教諭)「MetaMoJiはとてもいいソフトなので、現場で感じたことを共有して何か一緒にしていく力になりたい」(丸井教諭)
市邨中学・高校の教育改革に向かうテーマは「チャレンジを続ける伝統校」。オンライン授業や、新しい授業へのチャレンジに「MetaMoJi ClassRoom」が活用されていることを誇りに思います。MetaMoJiは、教育現場のチャレンジを今後も力強くサポートして参ります。
・iPadはApple inc.の登録商標です。
澁谷有人 校長
伊藤 淳 教諭(高校・国語)
堀場 康行 教諭(中学・数学)
山下 征希子 教諭(高校・英語)
丸井 寛也 教諭(高校・数学)
矢田 修 教諭(中学・理科)
筒井 美和 教諭(高校・社会)
岡本 篤徳 教諭(高校・英語)
- 名古屋経済大学 市邨中学校・高等学校
- 所在地:愛知県名古屋市千種区北千種3-1-37
- URL:https://www.ichimura.ed.jp/
<本取材は2020年8月に行われました。画面キャプチャ、機能、肩書は取材時の情報にもとづきます。>
【名古屋経済大学 市邨中学校・高等学校様のテレワークの成功事例】を、下記のページでご紹介しています。