MetaMoJi ClassRoom 事例紹介

22. 福井大学教育学部附属義務教育学校
協働的・探究的な学習に必要な、生徒のアウトプットを引き出すツール

 福井大学教育学部附属義務教育学校は、長年取り組んできた協働探究学習にICTを取り入れるため、2016年度からタブレットを導入しました。自分の考えや調べた内容を伝えるスキルが求められるなか、同校では「MetaMoJi ClassRoom」を導入して、質の高いアウトプットの場を築いています。
“紙に書く”というシンプルな発想で使えるICTツール
 福井大学教育学部附属義務教育学校(福井県福井市)は、「未来を創る自己の確立」を教育目標のもと、小学校から中学校まで740名の児童生徒が学んでいます。9年間をかけて取り組む全教科・領域における協働探究学習に重きを置いており、子供たちが自ら学び続ける“自律的な学び”へのイノベーションをめざしています。

 同校では、長年取り組んできた協働探究学習にICTを取り入れようと、2016年度からiPadを学校共有のタブレットとして導入しました。その後、2018年度には教師用タブレットとして、12.9インチのiPad ProとApple Pencilを一人1台で配備し、児童生徒用にもiPad Airを140台整備しました。

 そんな中、同校は授業支援ツールとしてMetaMoJi ClassRoomを採用しました。これについて同校でICTを担当する木下慶之教諭は「実は、とある研究会で『MetaMoJi Share』に触る機会があり、情報共有ができるツールがあると良いなと思っていました。他の製品も試してみたのですが、MetaMoJi ClassRoomの方がシンプルで、使いやすいと感じましたね」と語っています。

 導入から2年が過ぎましたが、同校では教科の授業だけでなく、生徒会や教員研修など幅広い範囲でMetaMoJi ClassRoomが活かされています。同校で国語を受け持つ坂部宏明教諭は、「“紙に書く”というシンプルな発想で使えるのが良いと思います。Apple Pencilが配備されてからは、さらに使いやすくなりました」と述べています。同教諭はMetaMoJi ClassRoomを使うようになってから、紙の使用量も減り、情報を一元化しやすくなったというのです。
「協働探究学習+MetaMoJi ClassRoom」で、“まとめることが楽しい”授業へ
国語の授業のレポート
国語の授業のレポート
授業での議論の書き込み
授業での議論の書き込み

 福井大学教育学部附属義務教育学校が重点的に取り組む協働探究学習は、生徒が感じた疑問や関心について、自分で情報収集をして調べ、その内容をレポートにしたり、プレゼンテーションで発表したりする学習スタイルです。MetaMoJi ClassRoomは、そうした同校の学習と親和性が高く、さまざまな教科で活用されています。

 たとえば、坂部教諭が受け持つ第9学年(中3)の国語では、短編小説「故郷」の単元でMetaMoJi ClassRoomが使われました。生徒たちは最初に本文を読み、自分の感じた疑問を発表し合った後、それらの疑問に対してiPadや資料を用いて調べ、その内容と考察をレポートにまとめました。中国の時代背景、当時の生活スタイルなど、生徒たちの疑問や調べた内容は一人ひとり異なりますが、写真などを上手く活用しながら分かりやすいレポートに仕上げることができました。

 また坂部教諭は、生徒がファシリテーター役になって進める授業では、生徒の発言でわかりづらかった部分、アドバイス、議論の流れなどをMetaMoJi ClassRoomにサクサク書き込んで、フィードバックとして戻すといいます。「MetaMoJi ClassRoomはメモがとても作りやすいです。必要に応じて写真を添えたり、色を変えたりしながら、わかりやすいメモを作ることができます。しかも、情報整理もしやすいので、後から読み返しやすいのもメリットです」と坂部教諭は述べています。

 また同じく国語を担当する島田裕美子教諭はMetaMoJi ClassRoomについて、「古典の幅が広がりました」と述べています。今までは教科書以外の題材を扱うには限りがありましたが、今ではネット上の原文を探して、さまざまな文を読み、それらを記録しておくことが可能になったというのです。島田教諭は「iPadを使うようになってから、生徒たちはまとめることを楽しむようになったと感じます。原稿用紙であれば書くことを嫌がる生徒もいるのですが、MetaMoJi ClassRoomだと生徒たちが前向きに取り組みます」と手応えを語っています。
  
図形を動かして、仕組みなどを分かりやすく説明できる!
 理科を受け持つ木下教諭は、実験のレポートなどにタブレット端末を活用しています。たとえば、備長炭を用いた電池の開発に取り組んだ時は、グループで実験を行いながら、その内容や結果をレポートにまとめました。また理科では、グループでホワイトボードを使いながらディスカッションを行うことも多いといいますが、その際はホワイトボードを写真に撮り、後からMetaMoJi ClassRoom上で全員に共有したりもします。なにもかも授業支援アプリだけで行うのではなく、活動の目的に合わせて使うツールを選んでいます。木下教諭は「短時間で記録を整理しやすいのがのメリットです」と語っています。

 また木下教諭は、理科ならではの使い方として「イオンの粒子がどのように動くのかなど、動きのある事象を説明する時に便利です」と話しています。MetaMoJi ClassRoomの図形機能を使ってイオンの粒子を色違いで作成しておき、授業ではそれを動かしながら、電池の仕組みを説明するというのです。「今までは黒板に書いて一回きりで終わり、ホワイトボードを使っても色が3種類ほどしか使えないという状況でした。しかし、MetaMoJi ClassRoomを使うとさまざまな色や図形が使えて、それをサッと動かしながら仕組みを説明できるようになりました。とても分かりやすい説明ができていると思います」と木下教諭は語っています。  ほかにも同校では、社会科の授業で資料を読み解く際にワークシートとして使用したり、音楽の授業ではプレゼンテーションや録音データを貼り付けたレポートなどもMetaMoJi ClassRoomで作成しているといいます。
 
 
  
  
坂部 宏明 教諭
坂部 宏明 教諭
島田 裕美子 教諭
島田 裕美子 教諭
木下 慶之 教諭
木下 慶之 教諭

教員研修にもMetaMoJi ClassRoomを活用し、活発な議論の場をつくる
 福井大学教育学部附属義務教育学校におけるICT活用で特徴的なことは、授業以外の場面で、しかも生徒の見取りや教員研修で使われていることです。

 これについて坂部教諭は、生徒総会の様子をMetaMoJi ClassRoomに記録して生徒に振り返りとして渡しているといいます。「生徒たちには“この部分は課題じゃない?”、“ここはもっとがんばろう”といったことを写真を添えて渡しています。言葉だけの情報よりも伝わりやすいことがメリットですね」と同教諭は述べています。

 また同校では、複数人でサクサク書くことができるMetaMoJi ClassRoomのメリットを活かして、教員研修でも使用されています。とくにカジュアルな議論のツールとして有効活用しており、教員の自己研鑽につなげています。

 今後の取り組みついて坂部教諭は「まだまだMetaMoJi ClassRoomは教えるためのツールになっているので、生徒たちがもっと自主的に活用できようにしていきたいと思います」と語っています。今後もめざす学びの実現に向けて、MetaMoJi ClassRoomの活用を広げていきたい考えです。  
  
お客様プロファイル:
<本取材は2018年7月に行われました。画面キャプチャ、機能、肩書は取材時の情報にもとづきます。>