導入事例

はるやま商事様

手書き入力で広がる顧客サービス

販売員の接客サービス向上を目指してiPadを導入。店頭での会員情報の登録を、iPadを使ったことがないお客様にもスムーズに記入いただける手書き入力が必須だった。

お客様の手書きで会員情報の登録ができる!

 

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はるやま商事様は、紳士服専門店チェーンながら男女年齢を問わず、フォーマルからブランド、カジュアルまで幅広い衣料品を提供する企業。企業の成長に合わせて各店舗で取り扱う伝票の数も膨大なものになっていった。

特に会員情報の登録は、お客様に専用用紙に記入していただいたものを販売員が後からパソコンで入力していたが、作業は閉店後となり、できれば貴重なデータを即座に顧客サービスに応用できるようにしたいと考えていたが、紙のままでは難しいものがあった。

また伝票のデジタル化というインフラ整備にも着手。その結果、iPadを使って、店内のどこでも伝票作成とレジ操作が行えるシステム「iPad-POS」の開発に成功した。本システムでは、商品明細の記入やお買い上げ金額の確認作業などの時間を短縮するだけでなく、データベースの情報を活用し、新たな顧客サービスにつなげることもできる。

クセ字も判断でき、旧かな文字にも対応!

システムの構築を担当した物理システム部の山本隆吾副部長のお話によると、最もこだわったのが、従来通りお客様に手で会員登録情報を入力してもらうことだったと言う。

「販売員が変わりに入力することもできますが、根本的な時間短縮にはなりません。今までの購入の流れを変えず、お客様にiPadを使って直接顧客情報を入力していただくことが、今回のシステムの一つの課題でした。そうなると、店舗ブランドにもよりますが、来店されるお客様の年代が30~60代と幅広く、キーボードの扱いに慣れていない方もおられるので、入力は外付けでもソフトキーボードでもなく、直接書いて入力するしか受入れていただくのが難しくなります。

システムの構築にあたっては、いろいろな手書き入力を比較しましたが、『7notes Pad +WC』は処理スピードが速く、多少のクセ字でもしっかり判読し、旧かな文字にも対応できるというという点が、採用の決め手となりました」

旧かな使いへの対応は以前から大きな課題となっていたため、iPadの手書き入力で解消できたことに驚いたとのこと。導入研修でも、書くのが苦手という販売員もスイスイ手書き入力できるのがわかり、「これならパソコンよりも便利かもしれない」と思ってもらえたようだ。

きめ細やかな接客サービスにつながる!

はるやま商事では全国の店舗に1000台のiPadを導入している。テストから本格的な導入までスムーズに行うことができ、店頭はもちろん、販売員にも好評なことから、都心部を中心に導入台数を2000台まで増やし、将来的には販売員が1人1台ずつ使えるようにすることも検討中だ。

「台数を増やすことで、事務処理の効率も上げたいのですが、どちらかといえば店舗サービスの向上につなげていきたい。たとえば、プレゼントに添えるメッセージを店頭で入力していただき、その場でギフトカードを作成してさしあげるとか、あるいは、オーダー商品への注意書きを直接書き込んでいただくなど、入力がカンタンにできることで、ひと味違ったアイデアが実現できるのではないかと考えています」

今後はこうした新しいサービスのアイデアを、実際にiPadを使って接客を行っている販売員から募集していきたいとしている。iPadを活用した新たな店舗オペレーションも着実に築かれており、これからも新しいアイデアを次々と実現されていくことだろう。

・iPad は Apple inc.の登録商標です。

お客様プロファイル:
  • 会社名:はるやま商事株式会社
  • 住所:岡山県岡山市北区表町1丁目2番3号
  • 企業概要:紳士服及びその関連用品の販売。 全国373店舗(平成23年3月31日現在)の店舗数で、紳士服はるやまをはじめとする多くの紳士服店舗を運営し、高品質・低価格を実現。テーラーのスピリットを大切にし「お客様第一主義」という不変の原点を持ち続けている。

<本取材は2011年10月に行われました。画面キャプチャ、機能、肩書は取材時の情報にもとづきます。>


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