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MetaMoJi ClassRoom先生 授業例

【小5 算数】図形の角(三角形の角の大きさ)

東京都 聖学院小学校 高比良悠紀先生

■ 単元目標

・三角形や四角形などの多角形についての簡単な性質を理解する。
・図形を構成する要素及び図形間の関係に着目し、構成のしかたを考察したり、図形の性質を見出し、その性質を筋道を立てて考え説明したりする。

〈小単元の目標〉
・三角形の3つの内角の和は、すべて180°であることを理解することができる。
・三角形の内角の和が180°であることを活用し、角度を計算で求める方法を考え、求めることができる。

■ MetaMoJi ClassRoom を導入した利点と成果

・動画などのビジュアルなマルチメディア教材を手軽に活用できるようになり、児童の興味を引き出しすとともに、理解を深めることができる。
・動画は、児童ひとり一人が、自身の理解に応じて何度も見返すことができる。
・写真は、拡大して注目したり、縮小して全体像を見たりすることもできる。
・教師が児童の画面をモニタリングできるので、児童ひとり一人の作業を見える化することができる。
・見える化がされることにより、支援を必要とする児童へのフォローが容易となる。
・資料やワークシートを簡単に全員に配布できるため、印刷などの事前準備が不要になる。
・児童の画面を全員の手元に共有することにより、考えを短時間で共有できる。
・友だちの考えたことを発言だけでなく、画面上で確認できるため、理解が深まる。
・簡単に学習履歴が集約・保存されるため、事後の評価や補充指導に活かせる。

■ 学習活動

1.直角三角形の角の大きさの和を調べる

直角三角形の角の大きさの和を調べる

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○授業ノート1/3ページ 【グループ学習ページ】
  授業ノートの設定:「生徒による他人の書き込みの編集を許可」をオフ
T『直角三角形の頂点Bが頂点Cに近づくとき、角の大きさはどうなるでしょうか。』
 ・動画を用いて、頂点Bが頂点Cに近づく動きのイメージを掴ませる。
 ・直角Cの大きさは変わらず、角Aが小さくなり、角Bが大きくなることを理解させる。

T『角Aの大きさが10°ずつ小さくなると、角Bの大きさはどのように変わるでしょうか。分度器で測り、下の表にまとめましょう。』
 ・グループは、「参加者の設定」から事前に設定しておく。
 ・児童は、右下の赤い矢印「>」を押すことで、グループのメンバーを確認することができる。
 ・グループで役割分担をさせ、角Bの大きさと、角の大きさの和を表にまとめさせる。

2.課題をつかむ

三角形の角の大きさの和は、いつも180度になるのか調べる

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○授業ノート1/3ページ 【グループ学習ページ】
 授業ノートの設定:「生徒による他人の書き込みの編集を許可」をオフ
          「生徒同士で見られない」

T『表を見て、気づいたことはありますか。』
 C:角Aと角Bの大きさの和が90°になっている。
   3つの角の大きさの和が180°になっている。
 ・直角三角形の3つの角の和には、きまりがありそうだということに気づかせる。

T『直角三角形ではない三角形でも、3つの角の和は180°になるでしょうか。』
 C:調べてみないとわからない。どうやって調べよう?
 ・どんな三角形でも内角の和が180°になるかという疑問を持たせる。

3.三角形の角の大きさの和は、いつも180度になるのか調べる

三角形の角の大きさの和は、いつも180度になるのか調べる

(画像クリックで拡大)

三角形の角の大きさの和は、いつも180度になるのか調べる

(画像クリックで拡大)

○授業ノート2/3ページ 【個別学習ページ】
  授業ノートの設定:「生徒による他人の書き込みの編集を許可」をオフ
           生徒同士で見られない」

☆用意するもの:折り紙、分度器、定規、はさみ
T『折り紙で三角形を作って、3つの角の大きさの和をいろいろな方法で調べてみましょう。』
 ・折り紙で作る三角形は、辺が直線であることだけ注意し、すきな形・大きさで良いと指示する。
 ・調べた方法がわかるように写真を撮ること、写真の追加方法を説明する。
 ・授業ノートに調べ方と結果をまとめさせる。
 ・途中、「分度器を使わない調べ方もあるよ」と声をかけ、複数の調べ方を考えさせた。
 ・分度器を使う以外の方法が思いつかない児童には、「180°ってどんな角度だった?」と一緒に確認することで、考えを引き出した。  

4.調べた結果を共有する

調べた結果を共有する

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○授業ノート2/3ページ 【個別学習ページ】
  授業ノートの設定:発表モード

 T『調べ方を説明して、3つの角の大きさの和がどうなったのか、発表しましょう。』
 ・「発表モード」を使い、発表者の画面を児童の画面に共有した状態で発表させる。
 ・右下の赤い矢印「>」を押し、児童を選択、「発表者にする」を選択することで発表者にできる。
 ・発表者は、「指す」「書く」などの機能が使えるので、説明する際に使用しても良いと伝える。
 ・発表者が画面縮小・拡大や移動を行うと、全児童に共有されるため、注意を促しておく。  

5.まとめ

まとめ

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○授業ノート3/3ページ 【個別学習ページ】
  授業ノートの設定:「生徒同士で見られない」

T『みんなが調べてくれた方法と結果を、動画で確認しましょう。』
 ・動画を見せ、角を一直線に並べる方法・敷き詰める方法・折りたたむ方法 の3つの方法と結果を確認する。

T『調べた結果から、三角形の3つの角の和について言えることは、何でしょうか。』
 C:どんな三角形でも、3つの角の大きさの和は、180°になる。
   どんな方法で調べても、3つの角の大きさの和は、180°になる。
 ・三角形の内角の和が180°であることをまとめ、図形を考察する見方には、いろいろな方法があることを知らせる。  

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