MetaMoJi ClassRoom先生 授業例
【小3 国語】きつつきの商売
埼玉県 青山学院大学系属浦和ルーテル学院小学校 井上厚史先生
■ 単元目標
音読を通して物語の内容を理解し深めると同時に、相手に考えを説明する活動や、物語を可視化する活動を通して理解を確かなものにする。
聞こえてきた音をオノマトペに表すことで、擬声語や擬態語を使って表現する活動に親しむ。
■ MetaMoJi ClassRoom を導入した利点と成果
活動の目的は、児童が教科書を読み込むことです。近年の児童の特徴として、目からの情報処理には長けているものの、文字情報の処理には時間がかかる傾向があるのではないかと感じています。その影響は、他教科・特に算数の文章題の読解においても「問題をイメージできていないのではないか」と感じることが多々あります。教科書を何度も何度も読み込むことで文字から(ときには挿絵から)いま親しんでいる世界を正確にイメージできるようになってほしいのです。その活動の一環で、読んで理解したことを一度イメージに起こすことで位置関係など、さらに理解を深めることが目的であり、その点MetaMoJi ClassRoomは挿入した画像を児童が操作できることがメリットでした。ノートの制作も、レイヤー機能を活用することで簡単に固定ページと操作ページに切り分けることができるので、紙では実現が難しいと感じることもあっという間に制作できてしまうことも利点の一つでした。
雨の音を実際に聴き、聞こえてきた音を擬音語に表す活動を通して、言葉の表現力の向上を狙いました。MetaMoJi ClassRoomは音声ファイルもページに貼り付けて送ることができるため、自分の端末から聞こえてくる音に集中しながらオノマトペに表現する楽しみを味わう。同じ音源を聞きつつも、児童の数だけ表現があることを楽しみながら理解する。そんな授業を実現させることができました。
■ 学習活動
1.教科書を音読しよう
新出漢字はもちろん、言い回しの意味や発音について確認します。
例)えりすぐり=良いものを選ぶこと。こしらえる=物を作ること。など
2.第一場面の位置を確認しよう
基本レイヤーに木の画像、個別レイヤーにきつつき、野うさぎの画像を配置したものをMetaMoJi ClassRoomで配信。画像についてはGoogle検索でフリー素材を探して別アプリで背景透過して使用。
文中から、きつつきが音を鳴らした時の位置関係を確認する。
用紙サイズについては印刷するかもしれないことを考えてA4横にしたが、高い木をイメージさせるためにA4縦でもよかったかもしれない。
3.第二場面を確認しよう
・基本レイヤーに木の画像。個別レイヤーにきつつき、野ねずみの画像を配置したものをMetaMoJi ClassRoomで配信。
・文中から野ねずみは一匹ではなく複数であることを確認したのち、「選ぶ>コピー>貼り付け」で複製していく。また、親子であることも文中で確認したのち、大きさを変える活動も取り入れる。
・一の場面との比較をする。
4.本物のきつつきの音を聞いてみよう
物語を味わったのち、では本物はどんな音を出しているのだろうと投げかける。
マイク付きイヤホンを一人一つ購入し配布。
・フリー検索からきつつきのドラミングの音源を探しMetaMoJi ClassRoomに貼り付ける。
・基本レイヤーには無料アプリから場面に合うものを選び背景として貼り付ける。
・本当のきつつきの音はどんな音だろう?予想をノートに書かせたのち、MetaMoJi ClassRoomを配信する。
5.雨のおとやを聞いてみよう
第二場面に出てくる「雨の音」を実際に聞いてみようと投げかける。
・フリー検索から雨の音源を探しMetaMoJi ClassRoomに貼り付ける。
・基本レイヤーには無料アプリから場面に合う背景を選び 貼り付ける。
・第二場面の雨の音(オノマトペ)をもう一度ノートに書きださせる。
・書き出した音とは違うオノマトペを見つけてみようと投げかけてからMetaMoJi ClassRoomを配信する。