【名称変更のお知らせ】
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MetaMoJi Note ユーザー事例

06. Note Anytimeは、受賞指揮者にとって強力なノート機能と楽譜アノテーションツール
アラン・ピアソンさん

私たちはNote Anytimeユーザーのアラン・ピアソン氏に会いました。「賞を受賞した指揮者であり先進的な音楽家」としてニューヨーク・タイムズ紙で紹介されたアラン・ピアソン氏は、忙しいスケジュールの合間を縫って、彼がどのようにNote Anytimeの豊富な機能を使って楽譜に注釈を付けたりメモを取ったりしているのかを話してくれました。
Note Anytimeの多用途性と強力な機能によって、将来のペーパーレス化の実現が順調に進んでいるようです。
指揮者・音楽家 アラン・ピアソンさん
MetaMoJi:どのようにしてNote Anytimeを知ったのですか?
A・ピアソンさん:発売後すぐにWindows 8のタブレットを買いました。私が目的としていることは、私の生活を体系化するために、紙を取り除くことです。私はすべてのスコアをバインダーで持っており、これらは本当に貴重です。それは単に譜面としてだけではなく、スコアを勉強するために譜面にマークを付けるためのものでもあり、また、そうしたマークは、常に変わります。
ただ、もし私のアパートが全焼したら、すべてのものがなくなってしまいます。自分が行うコンサートに合ったスコアを持参しているかいつも確認しなければならないことも苦痛です。
タブレットを買ったとき、私は昔ながらの紙とペンに代わり、スコアをマークアップするために使えるものがあるか探しました。Note Anytimeは、私が出会った最も興味深く、有望な選択肢だったのです。
MetaMoJi:日常的に他のデバイスも使っていますか?
A・ピアソンさん:Androidスマートフォンも持っています。
MetaMoJi:どうしてiPadやAndroidタブレットではなくWindowsタブレットを選んだのですか?個人的な好みですか、それとも職業上の理由ですか?
A・ピアソンさん:私がiPadにしなかった理由はいくつかあります。基本的なレベルにおいてiPadは指揮をするには小さすぎます。私が持っているLenovo Yogaでさえ指揮には小さいです。タブレットを使って指揮をするためには、今持っているものよりもさらに大きいものを持つ必要があります。

それと、私が使用している他の音楽ソフトは、Windows用のアプリケーションソフトです。Windowsのタブレットが私にとってより魅力的だったもう一つの理由は、タブレットで、それらの本当に素晴らしいソフトを実行することができるということです。
MetaMoJi:あなたは作曲する際、紙に代わるためにはタブレットの大きさが重要だとおっしゃいました。部屋の明るさといった、タブレットを使用するときの状況も重要ですか?
A・ピアソンさん:紙とは違い、タブレットは画面に映し出しているので、うまく機能します。紙を扱うときとは違って暗い状況でも問題になりません。
MetaMoJi:新しい音楽作品を受けとったときのプロセスはどのようなものですか?
A・ピアソンさん:新しい作品が書かれたとき、それはPDF文書か楽譜ファイルか、いずれかで渡されますが、どちらにしてもこれはすべてPDFにできます。
だから、私がすることは、スコアをプリントアウトしてペンや鉛筆でそこに注釈を入れるという昔ながらの方法ではなく、Note AnytimeにPDFを読み込み、そこに注釈を付けるということです。楽譜を学習することとは、それに注釈を入れ、リハーサルや演奏中に私の助けとなるような情報を入れることでもあります。
MetaMoJi:Note Anytimeを使って楽譜に「マークを付ける」とおっしゃいましたが、どのような注釈を付けるのですか?
A・ピアソンさん:私は多くのパターン、フレーズにマークを付けます。
実際、Note Anytimeの新しい図形は本当に便利です。フレーズの切れ目がある場所を示すために大きな線を入れたり、ときには楽器の主な導入部分に印を付けたりします。私はまた、私が作曲家と話したい質問をメモします。また、リハーサル中にもメモを取ります。
指揮をしているとき最も困難なこととして、リハーサル中にノンストップで5分か10分演奏し、その間中、あとで修正できるように間違っている個所をすべて、指揮者として追い続けなければいけないことをあげることができます。
紙では、私は指揮の間、ページを「ドッグイヤー」にしたり(ページの端を折り返す)、ときには鉛筆でマークを付けます。これは非常に速く、将来Note Anytimeを使うときでもやりたいことです。
私がお願いしたいことの一つは、特に演奏するときのページをめくる速度とプロセスの改善です。ページを簡単にめくることができるモード(ビューモード)のとき、メモを追加する簡単な方法はありません。また、編集モードではページを「めくる」ボタンが小さすぎて演奏中に確実にタップできません。これらのことや、より速いページの更新は、実際に私がNote Anytimeを使用する際、最もつまずく点です。

演奏しているときは音楽的に何が起こっているかに関心があるので、楽譜を行ったり来たりするメカニックは本当に直感的である必要があります。紙では、みなページをめくりますが、タブレットの操作性は別物です。紙に代わるデバイスであるためには、その操作性は直感的である必要があります。演奏は他とは比べものにならないほど繊細です。メモを読んだりPDF文書に印を付けたりしているときは、アプリがページをめくるのに一秒以上かかっても大したことはありませんが、生演奏中に流れが遮られるとすれば、演奏を中断せざるを得ません。
私は一度リハーサルにタブレットを使用しようとしましたが、ページをめくろうとして誤って全く別のアプリを立ち上げてしまったのを覚えています!ジェスチャーは素晴らしいですが、ページ上でジェスチャーを使って場所を示すような多くの機能は、予期しない結果を招く可能性があります。そのような限界があるために、ペンと紙が未だに信頼されるアプローチであって、信頼できる予測可能な技術的解決策を作ることは難しそうに思われることもあり、音楽家が現在やっているような方法から脱することを難しくしているのです。
MetaMoJi:それは興味深いですね。Note Anytimeのソリューションは音楽家にとってどのように感じますか?
A・ピアソンさん:演奏者に彼ら自身のデバイスを使わせて、彼らが見る必要のある譜面をアプリが表示している姿を想像してみます。演奏者は私が見ているのと同じものを見ていないでしょう。私は全体の楽譜を見ていますが、彼らは個々の楽器のパートを見ています。だから、彼らに彼ら自身のバージョンの楽譜を見せているシステムが注釈をつけることになるでしょう。演奏者は指揮者がするのと同じように彼らの楽譜に印を付けます。作品中のどこにいるかを追うために「オーボエの出番はここ」といったことや、指揮者が何か違う要求をした場所や作曲家による修正をメモしたりします。これらの個々のバージョンを安全に保存する機能も、非常に重要です。

私が演奏者の動作を見てきて興味深かったことは、デジタル画面を使うことで、彼らは指を使用せずにページをめくることができるということです。指揮者にとって手を使ってページをめくることは大したことではありませんが、チャレンジングな曲を演奏する演奏者はときにはページをめくる時間がありません。譜面を読むためにデジタルデバイスを使用する理由の一つは、ページをめくるための「フットペダル」を付けられるということです。例えば、バイオリンを弾きながらページをめくることができます。
MetaMoJi:Note Anytimeで気に入っている機能は何ですか?
A・ピアソンさん:
マークを付けているときのソフトウェアの反応、さまざまな色や線幅で印を付けられること、また、マークを個別に編集することができること(これは他のソフトウェアでは見かけなかった)です。
私は、WindowsストアでPDFアノテーション(注釈)のためのアプリをいくつか見ましたが、Note Anytimeの好きなところは後でアノテーションを変更することができるということです。
だから何かを書いておいて、一週間後に戻って来て、それを取り出したり、色や位置を変更したりすることができます。スコアを編集するときはマークをたくさん変更します。
MetaMoJi:デジタルキャビネットは使ったことありますか?
A・ピアソンさん:はい、使っています。本当に素晴らしいです。私の唯一の問題は、自動同期ができていないということです。バックアップすることを覚えておくよう、いつも心配する必要があります。
MetaMoJi:最新のアップデート(このインタビューの前日にリリースされました)をダウンロードしましたか?デジタルキャビネットの自動同期機能が含まれています。
A・ピアソンさん:ああ!それは素晴らしいです。更新します。音楽にとって自動同期が特に重要である理由は、私がいま使っているものよりもっと大きなタブレットに読み込んだ楽譜に、小さなデバイスからでもマークを付けられるようになることが想像できるからです。
私が心配する必要なく注釈をつけた楽譜をデバイス間で自動同期させられることは素晴らしいと思います!
MetaMoJi:あなたにとってNote Anytimeとは何か三言で表すことができますか?
A・ピアソンさん:強力で、便利で、前途有望です。私が有望と言う理由は、現段階では私は思うように指揮をすることができませんが、本当にエキサイティングなことができる可能性を感じるからです!
アラン・ピアソン氏紹介
アラン・ピアソン氏は、「ダイナミックな指揮者であり先進的な音楽家」「とんでもないスキルを持った若手指揮者」「才能があり、しびれるような」「今日の新しい音楽界で最もエキサイティングな人物」と、ニューヨーク・タイムズやニュースデイ、ボストングローブ、ファンファーレで称賛されています。 彼は、絶賛されているアンサンブルAlarm Will Soundの芸術監督及び指揮者で、「クラシック音楽の未来」、「コンサートの経験を改革する方法について強力なアイデア」を持つ「センセーショナルな力」とニューヨーク・タイムズやニューヨーカーで呼ばれています。 ピアソン氏は最近、新しく改装されたブルックリン・フィルハーモニー管弦楽団の芸術監督と指揮者としての最初のシーズンを終えました。タイムアウトニューヨークは「臨時」としてのピアソンの就任シーズンを「奇跡の復活のシーズン」と称賛しました。 ニューヨーカーのアレックス・ロスは、「アラン・ピアソンのものブルックリン・フィルハーモニーの初シーズンは著しく革新的で、おそらく革命ですらある」と書き、ニューヨーク・タイムズ紙は彼のシーズンを「本当に感動的」と称賛し、ピアソン氏のリーダーシップの下で、「ブルックリン・フィルハーモニーは良いオーケストラであるだけではなく重要なオーケストラである可能性を秘めている」と言いました。

2013年春、ピアソン氏はロサンゼルス・フィルハーモニー管弦楽団とデビューをします。彼はまた、ロンドン・シンフォニエッタ、スティーヴ・ライヒ・アンサンブル、聖ルカオーケストラ、カーネギーホールアンサンブルACJW、タングルウッド音楽センター管弦楽団、新世界交響楽団、シルクロード・プロジェクトにもゲスト指揮者として登場します。

彼はまた、ダブリンベースクラッシュアンサンブルの首席指揮者であり、インディアナ大学ジェイコブス音楽スクールとイーストマン音楽スクールの客員教員の指揮者となっています。彼は、ヨーヨーマ、スティーヴ・ライヒ、ドーン・アップショウ、オズワルド・ゴリジョフ、ジョン・アダムズ、オーガスタ・リード・トーマス、デヴィッド・ラング、マイケル・ゴードン、ドナンチャン・デネヒー、ラ・モンテ・ヤング、振付家クリストファー・ウィールドン、アクラム・カーン、エリオット・フェルドを含む主要な作曲家や演奏家と定期的にコラボレーションしています。

ピアソン氏は、NONESUCHレコーズ、Cantaloupeミュージック、ソニー・クラシカル、Sweetspot DVDで録音しています。