7notes Pad+pc

大林組様 導入事例

大林組様導入事例

「入力作業は現場で完結させる」、iPad と7notes Pad+WC で施工現場の情報化を推進

大手総合建設会社の大林組は、施工現場でのiPadの本格活用を進めている。2011年9月以降、社内開発した検査システムの導入に伴い約100台を導入し、2012年8月以降は本格導入を開始し、約3,000台のiPadを導入した。現場での記録に必要とする時間を極力抑えて、文書作成の効率を高めたい。そのために最新のITの力を活用したい──これが、大林組がタブレット端末iPadを施工現場に投入した理由の一つだ。そして、同社の現場でiPadと共に活躍しているのが、手書き文字入力機能を備えたMetaMoJiのソフトウエア製品「7notes Pad+WC」なのである。

膨大な文書作成業務をiPad導入で効率化

株式会社大林組
グローバルICT推進室
施工ICT推進課長
堀内 英行氏

 「ワークスタイルを変えたい。紙を電子に置き換えることは、業務上の大きな変化になる」。同社の施工ICT推進課長 堀内英行氏は、このようにiPad導入の背景を語る。iPad導入の大きな狙いは、現場での情報収集から文書作成に至る一連の業務を効率化することにある。「現場で入力作業を完結させることで、事務所に戻ってからメモを片手に再入力するような作業をゼロにしたい。書類作成に使っていた時間を品質向上に振り向けたい」(堀内氏)。

建築分野では品質管理の基準は厳しくなる一方で、報告書など文書は膨大なものとなっている。施工現場での検査を始め、現場の情報が必要な局面は多い。しかし施工現場は立ち仕事が多く、しかも悪天候の屋外など過酷な環境となる場合もある。このような現場にノートPCを持ち込んで情報の入力をすることには無理がある。

だがタブレット端末のiPadであれば、現場に持ち込んで効率よく情報の閲覧・入力の作業を進めることができ、記録の時間、文書作成の時間を少なくすることができる。この狙いのもと、同社はiPadで活用できる業務システム「GLYPHSHOT II」を構築し、その配下で「立会検査」「品質管理」「配筋検査」「仕上検査」の4システムを立ち上げ、今後もシステム化のニーズがある検査業務については開発を推し進めて行く方針だ。

建築現場で使う図面の最新版をiPadで共有

図面にアイコンで予め検査箇所がマークされている。新たに見つかった異常箇所は新規にマークをつけて報告をおこなう。

文書作成とはいっても、施工の業務で要求される文書は、通常の事務書類とは大きく異なる。例えば同社が運用中のシステムの一つ「立会検査」システムの場合は、施工用の複雑な図面と、各ポイント上の検査項目の情報がひも付いている必要がある。

この「立会検査」の実際の画面を見ると、施工用の図面上に、検査項目のアイコンが並んでいる。各アイコンを入り口として、図面上に各種の検査項目に関する情報や、現場の写真といった情報を入力・閲覧することができる作りだ。つまりラスターデータの図面上の各ポイント毎に、アノテーション(注記)としてデータベースへの入力・表示の機能を備えるという作りになっている。ここで目を引くのは、iPadの特徴を活かし、図面の拡大・縮小などの操作も利用できることだ。情報の入力だけでなく、閲覧性にも配慮している。

複雑な図面を効率よく閲覧しながら、必要な情報を入力する──この目的にiPadの能力がちょうどマッチしたのだ。「iPadを選択した背景として、図面ビューワとしての利用を重視しています。最新の図面を電子化して共有できる事には、大きな意味があります」と堀内氏は語る。

従来は、施工現場での情報共有は難しい課題だった。施工現場では施工用の図面を日々改訂して利用している。だが、紙の図面を使っている場合には、最新の図面を全員に即座に行き渡らせることが難しい。一方、電子化された図面をiPadで閲覧する使い方であれば、利用者全員が最新の図面を閲覧することは容易だ。そのメリットは大きい。施工の現場でもしも新旧の情報の食い違いによるミスが発生した場合は、手戻り工事のための大きなコストと時間が発生するからだ。

定型化できない項目には手書き入力を使う
7notes Pad+WCの手書き文字入力は現場で好評

詳細な報告はメモ欄に手書きで入力をおこなう。

メモ欄に手書きで入力している例。

同社の施工現場でのシステムの利用法は、iPad上の図面を自由に拡大・縮小・移動しながら閲覧しつつ、書類作成に必要な情報を入力していくというものだ。このさい、極力少ない手間で入力できるよう、定型項目はプルダウンメニューなどにより入力を終わらせるようにした。このプルダウンメニューを作るにあたっては、「蓄積されたノウハウを活用した」と堀内氏は振り返る。

しかし、定型項目だけでは済まないケースは必ず発生する。つまり「非定型のメモを取りたい」というニーズが出てくる。そのような場合、従来は現場で野帳に手書きで書き込んでいた。だが、手書きのメモを事務所に戻ってから再入力するのでは、同じ内容を2回入力することになり無駄が発生する。なんとか現場で簡単に入力できる方法はないか。iPadのソフトウエアキーボードだけでは現場での入力には無理があった。

そこで目を付けたのが、手書き文字認識と音声認識だった。「まずは、実現が楽な方から」という考え方から、手書き文字認識が可能な製品やソリューションを調べ、MetaMoJiの製品「7notes Pad+WC」が候補として挙がった。

「7notes Pad+WCを現場で試すために100ライセンスを導入したところ、現場に対する説明会でも“受け”が良く、その後の利用でも評判がよかった」(堀内氏)。

実は同社では、以前に手書き文字認識機能も搭載したWindows CE搭載のPDAの活用を試みたこともあった。だが、この手書き文字入力は実用的ではなく、現場ではほとんど使われなかった。一方、7notes Pad+WCが備える手書き文字認識機能は同社の現場が「実用的」と評価したのだ。

このように現場の評価が高かったこともあり、今では7notes Pad+WCは同社が施工現場に配布するiPadにデフォルトで導入されるツールとなっている。



 

利用ノウハウを社内で共有

iPadの業務利用の他社の事例を見ると「利用者が勝手にアプリを入れられないようにする」といった制約を設けている場合が多い。だが大林組は異なる。「業務上役に立ちそうなアプリは色々と試してくださいと説明しています」(堀内氏)。どのようなアプリを業務で利用できるかといった活用ノウハウを共有するための社内ポータルサイトも立ち上げた。利用者が積極的にiPadを活用することで、より利用価値が高まることを期待しているのだ。

大林組でのiPad活用の取り組みを見ると、iPadの特性をよく引き出していることに気がつく。施工現場用の図面のようなグラフィカルな情報の閲覧に適していること、立ち仕事での情報入力にも適していること──このような特性を活かすことで、「情報入力を現場で完結させる」というワークスタイルの変革を実現できた。iPadの活用で、いわば施工の現場という「フロント」と、文書作成業務という「バックヤード」をシームレスに連結することができたのだ。

同社がiPadを活用してワークスタイルを変革する上では、非定型のメモを現場で入力できる機能が不可欠だった。「7notes Pad+WC」は、この課題を解決するツールとして同社の現場に認められたのである。

お客様プロファイル

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