MetaMoJi Share for Business 事例紹介

20. 瀧野川女子学園中学高等学校
生徒の工夫次第でいくらでも使い方が広がるMetaMoJi Share for Businessの魅力

 東京都北区にある瀧野川女子学園中学高等学校は、デザイン思考を育む創造性教育に力を入れています。同校では、生徒たちがアイデアを形にするプロセスにおいて、手書きで自由に書き込めるツールを重要視し「MetaMoJi Share for Business」を導入しました。紙や鉛筆と同じ使用感は、生徒全員にとっても使いやすくICT利用の向上にもつながっています。
教育用「MetaMoJi ClassRoom」ではなく「MetaMoJi Share」を選んだ理由
 瀧野川女子学園中学高等学校(以下、瀧野川女子学園/東京都北区)は創立以来、起業家精神を育む教育を重んじ、実社会で役立つ実践的な授業を多く行っています。2010年頃からは、 新たな教育改革にも着手し、デザイン思考を育む「創造性教育」を学校独自設置科目としてカリキュラムに導入しました。高校2年生で取り組む事業化実習をめざして、中学校から体系的にデザイン思考を鍛えるのが特徴です。

そんな同校の創造性教育を支えているのが、法人向けグループコミュニケーションアプリ「MetaMoJi Share for Business」(以下、「MetaMoJi Share」)です。2015年からiPadによる一人1台体制を実施した同校では、創造性教育を実施していくために、紙や鉛筆と同じように描けるデジタルノートが欠かせないとして同製品を導入しました。

これについて瀧野川女子学園 常務理事 副校長の山口龍介氏は「他の学校は教育機関向けの『MetaMoJi ClassRoom』を選ぶようですが、本校はビジネスの世界で実際に使われているものにこだわりました。創造性教育ではアイデアをさっと書いて形に仕上げたり、グループで情報を共有・編集したりする場面が多いのですが、汎用性の高いビジネス用の方が生徒たちの工夫次第で使い方も広がり、良い意味で教育の枠にはまらない活動ができるのではないかと考えました」と語っています。生徒たちの自由な発想やアイデアが出発点になる創造性教育において、MetaMoJi Shareの自由度は親和性が高いというのです。

同校では現在、中学1年生から高校3年生まで、全ての学年で12.9インチのiPad ProとApple Pencilを導入しています。MetaMoJi Shareも全教科の授業や部活動、学校行事など幅広い範囲で利用されています。
紙と鉛筆と同じようにアイデアをすぐに書き出し、仲間と共有
 瀧野川女子学園が力を入れる創造性教育では、高校2年生の「事業化実習」でグループによる模擬企業の出資設立から、オリジナル製品の企画製作販売、そしてハワイ大学での国際貢献事業と、起業の一連のプロセスを学びます。同じく中学1年生から高校1年生の創造性教育においても、テーマは異なりますが、さまざまなグループ活動や個人研究、映像制作に取り組みデザイン思考を育みます。

 山口氏は「このような授業で重要になるのは、生徒たちがブレストしながら、自分のアイデアやイメージをイラストや言葉でどんどん書いていけることです。生徒たちの頭の中にある概念的なものを書き出し、自由に編集しながら完成形に近づけていくのですが、MetaMoJi Shareは紙と鉛筆と同様に使えるので、生徒たちは本当に自然に使いこなすことができています」と語っています。

 例えば、「幸せへのプロセス」というテーマで映像制作をしたときは、最初にブレストしながら、ストーリーを言葉で書き出しました。MetaMoJi Shareは複数人がリアルタイムで同時に書き込むことができるため、アイデアをどんどん書き出すことができます。その後、簡単な絵コンテに仕上げ、具体的な撮影の進め方も、すべてMetaMoJi Shareに書き出してまとめました。山口氏によると、メンバーが集まったのは最初の1回だけで、あとは撮影当日まで集まることなく、MetaMoJi Share上のコミュニケーションでグループワークを進めたそうです。

 山口氏は、「創造性教育だけでなく、部活動などで相談したりするときもMetaMoJi Shareを使っている姿をよく見かけます。生徒たちが思ったことをすぐに書き出して共有し、より良いものを創ろうと取り組む姿に手応えを感じます」と語っています。
アイディア出し
アイディア出し
絵コンテ
絵コンテ
撮影の仕方
撮影の仕方
全員が“自分の意見が言えた”と思える授業を実現
 創造性教育の授業以外にも、瀧野川女子学園では全教科でMetaMoJi Shareが幅広く活用されています。主な使い方としては、授業や家庭学習で使うプリントをPDFで配信し、生徒がそれに書き込んだり、協働学習に用いたりすることが多いようです。

 教務主任 国語科主任の石原直哉教諭が受け持つ高1国語の授業では、「山月記」の単元で使用されていました。生徒たちは予め自宅で動画を観て予習を済ませており、授業では、MetaMoJi Shareで配信されたプリントの問題について、グループで話し合いながら答えを書き込んでいきます。一方、石原教諭は手元のiPadでグループの答えをリアルタイムに確認しながら採点をし、つまずいているグループにはフォローにいきます。同教諭はMetaMoJi Shareを用いた話し合いについて「お客さんになる生徒をなくし全員参加する形を作れるため、ペースが加速するのがメリットです」と話しています。

また石原教諭は、生徒それぞれの個性を活かせる授業にも取り組んでいます。古文の時間には、MetaMoJi Shareを使って原文をクラス全員で共有し、言葉の意味などを皆で同時に書き込みながら、ひとつの板書を仕上げました。クラスには外国籍の生徒がいたり、古文が苦手な生徒いたりと、書き込みがむずかしい生徒もいますが、その場合は漢字にふりがなを付けたり、イラストで説明したりする形も良しとし、全員が参加できる授業をめざしました。石原教諭は「古文が苦手な生徒も、自分のできる形で参加できるのが良いところです。生徒からもMetaMoJi Shareの活用について、“自分の意見が言えた”との感想が多く、授業で答えるハードルが確実に下がっていると感じます」と手応えを述べています。
古文の授業では、クラス全員で原文を共有し<br>意味などを書き込む。
古文の授業では、クラス全員で原文を共有し
意味などを書き込む。
  
  
学校行事の準備や校内の改善点を共有、 教師の打ち合わせも変わった
常務理事 副校長 山口龍介氏
常務理事 副校長 山口龍介氏
教務主任 国語科主任 石原直哉教諭
教務主任 国語科主任 石原直哉教諭
 MetaMoJi Shareは生徒だけでなく、教師の打ち合わせでも多く使われています。単に会議の資料を共有するだけでなく、文化祭準備では体育館のダンスステージを増設するイメージを写真に書き込んで共有したり、傘立ての写真を撮って、置き場所の変更を検討したりと、教師間のアイデアの共有にも利用されています。 「ICTは何かを効率化するか、何かを創り出すかという2つの使い方がありますが、MetaMoJi Shareは、“創り出す”ときには欠かせないツールだと考えています。これからも日常的に使いながら、生徒の良さを引き出していきたいです」(山口氏)。“アイデアを自由に書き込める”、このシンプルさが瀧野川女子学園の創造性教育やICT活用を支えています。
  
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<本取材は2018年5月に行われました。画面キャプチャ、機能、肩書は取材時の情報にもとづきます。>