MetaMoJi ClassRoom 事例紹介

26. 早稲田大学 産業経営研究所
パネルディスカッションにMetaMoJi ClassRoomを導入、豊かな思考力と多様な表現力を育む

 早稲田大学産業経営研究所ではフォーラムのパネルディスカッションでiPadとMetaMoJi ClassRoomを導入しています。モデレーターが質問を投げかけ、それに対する答えをパネリストがタブレットに書き込むというスタイルですが、観客の参加感が高まるディスカッションができると好評です。その活用の様子をご紹介します。
MetaMoJi ClassRoomで新しい演出ができる!
 早稲田大学産業経営研究所(以下、産業経営研究所)は、同大学商学学術院総合研究所の研究部門です。産業界とアカデミックな世界をつなぐ研究機関として、産業経営に広く関わる最先端の諸問題をさまざまな角度で研究しています。

 産業経営研究所では、定期的にさまざまなフォーラムを実施しています。同研究所が主催する「産研フォーラム」をはじめ、他の団体と協力して開催するものなど、形はさまざまですが、産業経営に関わる研究分野において今向き合わなければならないテーマや課題を扱い、広く情報発信をしています。

 昨今、産業経営研究所が行うフォーラムでは、パネルディスカッションにMetaMoJi ClassRoomが活用されています。通常、パネルディスカッションといえば、モデレーターが投げかけた質問に対して、パネリストが一人ずつ自分の意見を述べるのが一般的ですが、同研究所のフォーラムではiPadとMetaMoJi ClassRoomを導入し、パネリストの意見を視覚的にわかりやすく伝えています。具体的には2017年2月2日に開催された「産研フォーラム」、2017年5月13日に開催された「産研アカデミックフォーラム」、2018年6月30日に開催された特別講演会「下町サミットin新宿」で、MetaMoJi ClassRoomがパネルディスカッションに使用されました。

 このような形のパネルディスカッションを思いついた経緯について商学学術院総合研究所長 高瀬浩一教授は、「これまでMetaMoJi ClassRoomを使ったイベントは、そのテーマからいずれも新しいことに敏感な聴衆が多いと思ったので、何か今までと違う、新しいことをやってみたいなと思い使ってみました」と語っています。以前から、同僚の教授が授業でMetaMoJi ClassRoomを使っていて、その存在を知っていた高瀬教授。MetaMoJi ClassRoomを使えば新しい演出ができると考えたのです。
パネリストの書く様子をリアルタイムで会場も共有
各グループの画面はプロジェクタで投影され、他グループの様子もわかる。
各グループの画面はプロジェクタで投影され、他グループの様子もわかる。
 実際に、高瀬教授たちはどのようにMetaMoJi ClassRoomをパネルディスカッションに活用したのでしょうか。早稲田大学産業経営研究所・WASEDA-EDGE人材育成プログラムの共催で開かれた「産研フォーラム」のパネルディスカッションの様子を紹介しましょう。

 この日のパネルディスカッションは、パネリストが4名、モデレーター1名の構成で、「グローバルビジネスを創造する技術、そしてデザイン」をテーマに、関連分野の研究員および現役の経営者を招いて行われました。全員の手元には、iPadとスタイラスペンが用意され、自分の意見をMetaMoJi ClassRoomに書き込めるようになっています。

 パネルディスカッションの冒頭では、モデレーターが議論の前提について、MetaMoJi ClassRoomを使いながら前方のスクリーンに資料を映写して説明しました。説明に合わせて拡大表示しながら話を進め、パネリストに配られたiPadにも同じ画面が反映されます。

 続いて、モデレーターからパネリストに対して「なぜ、社長になると決めたのですか?」などの質問が投げかけられました。各パネリストは、予めMetaMoJi ClassRoomに用意された白紙のノートに、それぞれ答えを書き込みます。それと同時に前方のスクリーンにはパネリスト4名の手元がリアルタイムで反映され、観客はパネリストが今、何を書いているのかを見ることができます。質問によっては、パネリストが答えに迷うこともあり、その人柄や緊張感が伝わってきました。ほかにも、パネリストによっては、言葉で答えを書き込むのではなく、矢印を入れて簡単な図解で説明する場面もあったといいます。

 一方、モデレーターは4人のノートを見ながら議論の流れを組み立て、全員が書き終わった後にパネリストを1人ずつ指名して発言を促します。指名したパネリストが発言中の時は、その人のノートをプロジェクタに映し出し、話を掘り下げました。
  
パネリストの意見を“見える化”し、論点が明確なディスカッションを実現
 MetaMoJi ClassRoomをパネルディスカッションに活用するメリットは何でしょうか。

 これについて、モデレーターを務めた産学官研究推進センター 副センター長 井上達彦教授は、「パネリストの意見をMetaMoJi ClassRoomで見える化することで、会場を巻き込みやすく、観客の参加感が高まることがメリットです。パネリストが話すだけでは、どうしても言葉が流れてしまい、観客が置いてけぼりになることもありますが、タブレットに自分の意見を書いてもらうことで論点も整理され、分かりやすい議論ができると感じました」と語っています。パネリストの方も意見をまとめたり、言いたいことを絞ったり、意識しながら書くことができるからでしょう。

 一方で、井上教授はモデレーターの立場から見ても、MetaMoJi ClassRoomはファシリテートしやすいといいます。同教授は「クイズ番組のようにパネリストが書いた答えを一斉に“ドン”と見せられるのは面白いです。どんな意見が出てくるのかとワクワク感を観客に与えることができます。またモデレーターとしては事前にパネリストの答えを手元のiPadで見ることができるので、どのパネリストを順番に当てていくか考慮できるのもいいですね。対立した意見を前後にしたり、面白い意見を最後にもってきたり、ファシリテーションの幅が広がると思いました」と語っています。以前であれば、パネリストが何を話すのか、その人を当てる前までわかりませんでしたが、MetaMoJi ClassRoomがあれば、パネリストの答えを見るだけで、何を話すのかが予測できるようになったというのです。
MetaMoJi ClassRoomだから安心して使えた
 とはいえ、観客を前に失敗が許されないパネルディスカッション。そのような場でMetaMoJi ClassRoomを使うことに躊躇はなかったのでしょうか。  これについて高瀬教授は「同僚の先生が授業でMetaMoJi ClassRoomを使っているのを見ていて、非常に安定して動くことを知っていました。ですので、インターネットにつながる環境さえあればパネルディスカッションで使えると思っていました。また医療分野のフォーラムでMetaMoJi ClassRoomが活用されている事例も知っていたので安心して使いましたよ。みんな、もっと使えばいいのにと思います」と語っています。  また井上教授も「パネリストの方からも“MetaMoJi ClassRoomが使いやすかった”と感想をもらいました。シンプルで使いやすいうえに、むずかしい説明もいりません。パネリストの方もほぼぶっつけ本番でも使えるくらいでした」と話してくれました。

 今後は、海外在住のパネリストにつないで一緒に意見を交換するディスカッションもやってみたいといいます。観客と共に参加感を高め合い、充実したフォーラムを今後も作っていきたいと、お考えです。
商学学術院総合研究所長
産業経営研究所長
高瀬 浩一 教授
商学学術院総合研究所長 産業経営研究所長
高瀬 浩一 教授
産学官研究推進センター 
副センター長
井上 達彦 教授
産学官研究推進センター 副センター長
井上 達彦 教授

  
  
お客様プロファイル:
<本取材は2018年10月に行われました。画面キャプチャ、機能、肩書は取材時の情報にもとづきます。>