MetaMoJi ClassRoom 事例紹介

19. 国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構
MetaMoJi ClassRoomでグループワークの質が向上し、参加者が能動的に発信できる研修を実現

 国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構 放射線医学総合研究所 人材育成センターでは、放射線に関するさまざまな研修を実施しています。同センターでは2017年8月から研修にMetaMoJi ClassRoomを導入し、ほとんどの研修コースで活用しています。
グループワークでMetaMoJi ClassRoomを活用
 国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構は、全国に拠点を持ち、量子を利用したがん治療、レーザー技術、核融合エネルギーなどを研究しています。同機構の放射線医学総合研究所 人材育成センターで実施している研修で、MetaMoJi ClassRoomが利用されています。

 同センターの研修のひとつ、「放射線看護課程」は年に4回開催されています。これは放射線診療に従事している、またはこれから従事する看護師を対象に、放射線診療の基礎知識を習得し、放射線看護の向上を図る研修です。定員の30人が千葉市の同センターに集まり、5日間の研修に参加します。

 この5日間の研修のグループワークでMetaMoJi ClassRoomが使われています。放射線看護の日常業務について話し合いながら考えるグループワークは、5〜6人ずつのグループに分かれて進行します。グループワーク開始時に、各グループに1台ずつ、12.9インチiPad Proが渡されます。
2〜3分の説明だけですぐに使い始めることができる
  
  
 グループワークの前半の1時間ではグループごとに話し合い、その内容をiPad ProのMetaMoJi ClassRoomのノートに記録します。グループワークの前に、同センター 教務室 主任研究員の清水裕子氏が2〜3分でMetaMoJi ClassRoomの基本的なツールをいくつか説明するだけで、どのグループもすぐに使い始めていきます。清水氏は「ほとんどの参加者が日頃スマートフォンやパソコンを使っているので、毎回、スムーズに使い始めています」と参加者の様子を語ります。

 学校では児童・生徒・学生が1年間、またはそれ以上、同じツールを使い続けることがほとんどですが、社会人などを対象とした短期の研修はそうではありません。「すぐに使ってもらわなくてはならないのでMetaMoJi ClassRoomの多くの機能を説明することはできませんが、研修に必要な操作はすぐに理解していただけます」と清水氏は言います。
  
グループディスカッションの内容を記録し、共有しながら発表
 グループディスカッション中、このワークの講師である同機構 放射線医学総合研究所病院 看護師長の三上恵子氏は、手元のiPadで各グループのノートをリアルタイムで見ています。「グループディスカッション中に進行具合を確認したり、どのような問題意識を持っているかを把握したりすることができます」(三上氏)とのことで、iPadを持って各グループのテーブルを回りながら質問やコメントをはさみ、ディスカッションの効果を高めます。

 グループワーク後半の1時間では、話し合った内容を全グループが順番に発表します。三上氏が手元のiPadを操作して、発表するグループのノートを研修室前方のプロジェクタと各グループのiPadに映します。MetaMoJi ClassRoomを導入する前は、各グループが紙に手書きでまとめ、それをOHPで投影していました。「1グループ終わるごとにOHPで映す紙を置き換え、さらに投影具合を調整しなくてはならないことも頻繁にありました。MetaMoJi ClassRoomを使うとすぐに切り替えられるので、スピーディーに進行できます」(三上氏)
  
  
  
  
ノートの質が向上して学習効果が上がり、プリントの配布やデータ管理も容易に
     
  
 各グループのノートは、内容は盛りだくさんですが箇条書きなどで整理され、発表者にとっても聞く側にとっても把握しやすいものに仕上がっています。

 グループワーク終了後に参加者に聞いたところ、「MetaMoJi ClassRoomは初めてですが、抵抗なく使えました。話し合いは、いろいろな意見が出てきたり、話が行きつ戻りつするので、紙に手書きだとまとめるのが難しかったと思います。でもこれならどんどん入力しておいて、後から順序を入れ替えたり削除したりするのも簡単なので、整理しやすいと感じました」との感想が聞かれました。

 それを裏付けるように清水氏も「MetaMoJi ClassRoomを取り入れてからは、ほかのグループに見せて発表することを意識した、きちんと整理されたノートが作られるようになりました。全員にとって見やすいノートとなり、理解を深めるのに役立っていると思います」と語ります。

 終了後には、全グループのノートをプリントアウトし、参加者全員に配布して持ち帰れるようにしています。ノートのデータはサーバに自動保存されるので、このような運用にも手間がかかりません。しかも、過去の研修データももれなく残り、管理が容易で、いつでも参照できます。このようなデータ管理の利便性を、清水氏も三上氏も高く評価しています。
  
グループワーク、個人ワークなど、コースによって臨機応変に活用
 同センターには2017年に研修用の機材としてiPadが導入され、まず参加者アンケートから使用を開始しました。その後、研修自体にもiPadを使うためにMetaMoJi ClassRoomを導入しました。参加者から「せっかくiPadがあるのにアンケートだけではもったいない」との声が聞かれたことも、その背景にあったそうです。

 研修用のソリューションの決定にあたっては、インターネットで調査したほか展示会などにも足を運んで情報を収集し、検討しました。清水氏は「研究熱心な学校の先生方からの評判が良かったことも、MetaMoJi ClassRoomに決めた理由のひとつです」と語ります。

 前述の「放射線看護課程」のグループワークではグループごとに1台のiPadを使用していましたが、たとえば大学生・大学院生を対象としたコースでは一人1台のiPadでMetaMoJi ClassRoomを使用するなど、コースによって臨機応変に活用しています。
同センター 教務室 主任研究員 清水裕子氏
同センター 教務室 主任研究員 清水裕子氏
  
  
「院内研修やコミュニケーションツールとしても活用したい」(三上氏)
放射線医学総合研究所病院 看護師長 三上恵子氏
放射線医学総合研究所病院 看護師長 三上恵子氏
 看護師長である三上氏は「MetaMoJi ClassRoomを、院内研修などにも使ってみたいと思います。紙の場合、コストの関係でモノクロのコピーしか用意できないこともありますが、これならカラーで提供できるので、研修にも資料の共有にもいいですね」と言います。また、実際に研修の講師としてMetaMoJi ClassRoomを使っている経験から、「これを使うと、参加者が講師だけに対して、何かを書いてこっそり伝えられますよね。研修内容がよくわからないとか、困っていることがあるとか。心の中を打ち明けてつながりを強めるのにも有効なのではないでしょうか」と、コミュニケーションツールとしてのMetaMoJi ClassRoomの有用性も感じているとのことでした。
  
「参加者が発信できる研修を実現。
今後はデジタルならではの研修も目指したい」(根井氏)
 iPadとMetaMoJi ClassRoomの導入に関して同センター センター長の根井充氏は「研修に新しいこと、先進的なことを取り入れると、参加者は興味を持ち、意欲が高まります」と言います。実施の研修の様子からも、「最近の参加者は、自分の意見や成果を発信したいという意欲を強く持っています。MetaMoJi ClassRoomを使って発信し、参加することで、講義を聞いているだけの研修よりも良い効果を上げています」と導入の成果を語ります。

 同センターでは、MetaMoJi ClassRoomの使用をもっと広げていきたい考えです。清水氏は「ほとんどの研修コースのグループワークでMetaMoJi ClassRoomを利用しているとはいえ、まだ取り入れていない講師もいるので、利点を講師にもっと知ってもらって、使うように働きかけていきたい」と言います。さらに根井氏は「今のところは紙をiPadとMetaMoJi ClassRoomに置き換えたような使い方が中心ですが、いずれは、これでなければできない、これまでにない研修を実施したい。どのようなことができるか、これから研究していきます」と語っていました。

放射線医学 総合研究所人材育成センター センター長 根井充氏
放射線医学総合研究所人材育成センター
センター長 根井充氏
  
  
お客様プロファイル:
  • 国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構
  • 所在地:千葉県千葉市稲毛区穴川4丁目9番1号
  • URL:http://www.qst.go.jp
<本取材は2018年6月に行われました。画面キャプチャ、機能、肩書は取材時の情報にもとづきます。>