MetaMoJi ClassRoom - GIGAスクール構想 1人1台に最適なリアルタイム授業支援アプリ
 

導入事例(小学校)

市原市教育委員会[千葉県]

日常的に使えるツールで、魅力ある授業をつくる! 意欲的な学びこそ、めざす姿。

千葉県市原市教育委員会は、2017年度から市内の小中学校にタブレットを導入しました。それと同時に、授業支援ツールとしてMetaMoJi ClassRoomを選択し、魅力ある授業づくりに取り組んでいます。授業では、子供たちの意見共有をスムーズに行い、アウトプットの表現手段が増えたことで、意欲的な学びにつながっています。

長く使えるICTツールとしてMetaMoJi ClassRoomを選択

千葉県市原市教育委員会は、2016年に「市原市教育の情報化推進事業計画」を策定し、教育内容の充実や魅力ある授業の実現をめざして、ICT環境の整備と活用を進めています。具体的には、授業改善と教師のスキルアップのツールとしてICTを活かし、新学習指導要領が掲げる、主体的な学びを実践していくというのです。

同市で小中学校へのタブレット導入が始まったのは、2017年度からです。それまで、校内無線LANや校務用パソコン、校務支援システム、教員の研修用タブレットの導入など、同市ではICT環境整備を段階的に進めてきました。2017年度においては、パソコン教室のコンピュータをリプレイスする形で、全小学校にタブレット端末を配備するとともに、中学校へデジタル教科書や大型テレビの導入も実施しました。

このような形で着実にICT環境の整備を進めてきた市原市教育委員会ですが、MetaMoJi ClassRoomを導入したのは2016年、市内の小中学校に対して、教員の研究・研修用タブレットが150台導入されたときになります。市原市教育委員会 学校教育部教育センター 指導主事の生田勲氏は、「子供たちに魅力的な授業を届けたいという思いで、この何年間かICT整備を進めてきました。ICTはこれから社会に出ていく子供たちに必要なスキルですし、MetaMoJi ClassRoomであれば、この先も長く活用できるのでICTスキルを伸ばすのに最適なツールだと思いました」と導入の経緯を語っています。

ほかにもMetaMoJi ClassRoomが選ばれた理由として、マルチデバイスで活用できること、デジタルなのにアナログっぽいことができること、アナログが苦手な子もデジタルの力を借りやすいことなど、生田氏は活用するうえでハードルが少ない点を評価しました。「学校で使えるICTツールというのは、研修の必要がないものが理想です。その点、MetaMoJi ClassRoomは操作も分かりやすく、学校で扱いやすいと思いました」(生田氏)

意見の共有や、調べた内容をまとめる活動で活用

市原市のなかでも一人1台環境が整備された国府小学校。同校ではMetaMoJi ClassRoomをどのように活用しているのでしょうか。

見学した5年生算数の授業では、図形の復習問題に取り組む個別学習でMetaMoJi ClassRoomが活用されていました。5年生を受け持つ石橋賢二教諭は、教室前の黒板にワークシートを映写するとともに、同じものを児童のタブレットにも配信していきます。その後、公式の確認をしたら練習問題へと進み、児童たちは配信されたワークシートに答えを直接書き込みながら解いていきました。

石橋教諭は、児童たちが問題を解いている間、手元のタブレットを見ながらリアルタイムで理解度を確認し、つまずいている子がいないか確認します。また答え合わせのときも、児童の答えを黒板にさっと映し出したり、複数の児童を選んで答えを比較したりしながら、テンポの良く授業を進めていました。ほかにも石橋教諭は総合的な学習の時間で調べ学習に用いたり、放送委員会の児童たちは下級生をインタビューする際にMetaMoJi ClassRoomを使うなど、活用範囲が広がっていると話しています。

一方、3年生を受け持つ横江麻紀代教諭は、社会や理科などでMetaMoJi ClassRoomを活用しています。社会では地域のショッピングセンターを見学し、その内容をMetaMoJi ClassRoomで新聞にまとめました。また理科の授業では、植物の育て方を調べ、調べた内容をレポートにまとめる活動で活用しているといいます。

5年生の算数では、先生が児童の理解度を確認しながら授業を進める。

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5年生の算数では、先生が児童の理解度を確認しながら授業を進める。

子供たちが意欲的に取り組む姿を実感。

3年生ではレポートや新聞作りで活用。児童が意欲的に取り組む姿が見られる。

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3年生ではレポートや新聞作りで活用。児童が意欲的に取り組む姿が見られる。

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3年生ではレポートや新聞作りで活用。児童が意欲的に取り組む姿が見られる。

石橋教諭や横江教諭は、MetaMoJi ClassRoomを活用した学習について、どのような点をメリットに感じているのでしょうか。

石橋教諭は、「授業では子供が書いたノートを、互いに見せ合う機会が実は多くないのですが、MetaMoJi ClassRoomでは、子供たちが移動することなく、互いの解答を共有しやすいのが良いですね」と語っています。また、子供たちの手元に配信したワークシートやノートが蓄積されるので振り返りもしやすいことや、教師が練習問題などを準備さえしておけば、どんどん児童が進めていけるため、「思考を止めない45分の授業ができる」(石橋教諭)といいます。

児童たちの変化について石橋教諭は、「意欲・関心は高くなっていると感じます」と話しています。これまで、ノートに書いた答えを黒板に書き写したりするなど、授業中に“作業”や“待ち”の時間がありましたが、そうした時間を削って、考える時間が増えたことで、主体的に取り組む姿が見られるというのです。また石橋教諭は、教材の準備も楽なこともメリットだといいます。「書いたり、取り込んだり、手軽に使えるので教材の準備が楽になったと感じました」(石橋教諭)

横江教諭は、「初めて使った時にハードルが低いと感じ、3年生でも活用できると思いました」と話しています。例えば、3年生でも取り込んだ写真をトリミングして、伝えたい部分だけを強調するような表現ができるといいます。「子供たちは『この部分は〜』『ここは〜』と説明するときに、伝えたい部分を写真で提示しながら伝えることができるようになりました。結果として、書くことが苦手な子や、文章を構成するのが苦手な子でも表現できることが増えて、意欲的に取り組む姿が見られます」と横江教諭は話しています。

また3年生といえども、手書きよりもタイピングを使う児童が多いといいます。横江教諭は「子供たちは“きれいに仕上げたい”と思っているようです。MetaMoJi ClassRoomではスタンプ使ったり、カラフルなイラストを描いたりと、子供たちが直感的に使える機能が多くあるので、それらを活用して子供たちは“きれいに仕上げたい”と思うようです。モチベーションの向上にもつながっていると思います」(横江教諭)。

表現の手段が増えたことは、子供の楽しさも増す

見学した時は、MetaMoJi ClassRoomを使う3年生にも話を聞くことができました。児童たちは、「絵では描くことができないときに、写真を使うことができて嬉しい」「自分のアイテムを作って、自分だけの新聞を作れるのが面白い」「いろいろな色を使って描くことができて楽しい」「パソコンを打つのが楽しい」など、さまざまな意見を聞かせてくれました。

市原市では今後もさらにICT環境の整備と活用を推進し、子供たちの学びを充実させていく方針です。そのためには、学校という日常の中で当たり前に使えるICT環境が必須であるとして、MetaMoJi ClassRoomも活かされています。

商学学術院総合研究所長 高瀬 浩一 教授

生田勲氏

産学官研究推進センター 副センター長 井上 達彦 教授

石橋賢二教諭、横江麻紀代教諭

お客様プロファイル:

<本取材は2018年1月に行われました。画面キャプチャ、機能、肩書は取材時の情報にもとづきます。>

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