MetaMoJi ClassRoom 事例紹介

16. 宝仙学園小学校
MetaMoJi ClassRoomでつくる、子供たちの多様な感性と豊かなコミュニケーションを引き出す授業

 2016年度から学校共有のiPadを導入し、ICT教育の取り組みをスタートした宝仙学園小学校。子供たちの学びを深める手段としてICTを活用し、より質の高い授業をめざして「MetaMoJi ClassRoom」を活かしています。“思考力・判断力・表現力”という新たな学力が求められる今の子供たち。頭の中で考えたことを多様な形でアウトプットできる環境は必要不可欠です。
デジタルの良さを取り入れることで、多様な学びの場を創る!
 宝仙学園小学校は、「人を造る」教育を建学の精神に掲げ、“豊かな情操”と“高い学力”の育成に重きを置いた教育活動を実践しています。教科担任制や習熟度別学習を導入し、子供一人ひとりの学力向上をめざした授業実践や、自然体験、グローバルキャンプなど、6年間を通した特色ある取り組みを行っています。

 そんな同校では、2016年度に学校共有のiPadを導入し、ICT教育をスタートしました。これまでの学びにICTを活用することで、アナログとデジタル、両方のメリットを活かした授業を実践し、子供たちが持つ学びの可能性をさらに広げていく方針です。宝仙学園小学校の研究主任・情報化主任の吉金佳能教諭は、「タブレットやインターネットなどの正しい使い方を知り、学習に活かすことができれば知識をより広げることが可能です。特に、子供たちが疑問を持ったときはすぐに調べることができ、そこから、さらに学びを深めることができると考えています」と語っています。宝仙学園小学校では現在、学校共有のiPadが161台稼働し、5〜6年生では一人1台で使用する機会も多いといいます。

 MetaMoJi ClassRoomの導入は、吉金教諭が他の小学校の授業で利用されているのを見学したことがきっかけでした。その当時を振り返り吉金教諭は、「理科の授業でMetaMoJi ClassRoomが使われていましたが、デジタルでノートを記録する姿に驚きました。実験中に撮った写真を使ったり、それらを自由に配置して書くなど、子供たちの学びを深めることができると感じましたね」と語っています。デジタルだからこそできる活動を授業に取り入れることで、子供たちに多様な学びが提供できることを実感したというのです。
一人ひとりが持つ得意なことや、興味あることを引き出す授業ができる
6年生の国語の授業では、グループでの連詩の創作に活用。 6年生の国語の授業では、グループでの連詩の創作に活用。
6年生の国語の授業では、グループでの連詩の創作に
活用。
 宝仙学園小学校の6年生国語の授業では「詩を書こう」の単元で、MetaMoJi ClassRoomを使った連詩の創作活動が行われました。この活動では、三好達治の詩をスタートに、グループでコミュニケーションをとりながら詩を1連ずつつなげて12連の詩に完成させるのが目標です。どのような詩が展開できるのか、グループでひとつのシートに詩を順番に書き込みながら、アイデアを出し合って作り上げていきます。

 同授業を担当した加藤朋生教諭は、以前はプリントやホワイトボードを使って同様の取り組みを行っていましたが、活動としては、“詩を書いて終わり”になりがちだったといいます。ところがMetaMoJi ClassRoomを活用することで、詩の情景に合う写真を添付したり、効果音や音読を添えたりと、子供たちが頭に浮かべたイメージを表現できる活動へと広がりました。

 加藤教諭は「MetaMoJi ClassRoomを使うことで、国語の教科の中でも図工の得意な子が能力を発揮したり、算数科や社会科的な能力を活かせる場を作れるようになりました。一人ひとりが持つ得意なことや、興味あることを引き出し、ひとつのノートの中で共存しやすいのがMetaMoJi ClassRoomのメリットですね」と語っています。ほかにも、自分から友だちの作品を閲覧することができたり、編集モードにすれば閲覧した作品にコメントをつけることができるのも良い学びにつながっているといいます。
  
自由度の高さが魅力。実験レポートをまとめるのが楽しい。
理科を担当する吉金教諭は、実験の記録やレポート、ノートテイキングにMetaMoJi ClassRoomを活用しています。見学した5年生の授業では、ニンジンやキュウリなどの食べ物に過酸化水素を混ぜ、そこに火をつけたスチールウールを入れることで酸素が発生するかどうかを調べる実験が行われていました。子供たちは、きびきび動きながら作業を進めるとともに、実験の様子をiPadのカメラやムービーで撮影したり、実験結果をすぐにMetaMoJi ClassRoomのシートに書き込んだりします。実験の結果を書き込むシートは、グループでリアルタイムに共有できるため、実験を担当する子供、写真撮影を担当する子供、結果を記録する子供など、自然に役割分担をしながら取り組んでいました。

 その後、実験が終わってからは、記録したノートや撮影した写真・動画などを見ながら、実験結果をMetaMoJi ClassRoomでまとめる作業に取り組みました。吉金教諭の「自分の班だけ分かるようなまとめ方ではなく、見る人が分かりやすいまとめ方を考えよう」という言葉がけのもと、子供たちはグループで相談しながら工夫して仕上げていきます。こうしたMetaMoJi ClassRoomを活用したレポートのまとめ方について、子供たちからは「写真を自由に動かせるのが便利」「書きやすい」「実験結果をまとめるのが楽しい」という意見が聞かれました。

 MetaMoJi ClassRoomの活用について吉金教諭は、「主体的に実験に取り組む姿が見られるようになり、子供たち同士の対話が増えました」と手応えを語っています。同じ資料を見ながら議論したり、ネットの情報を使って比較したりと、知識や興味が広がるきっかけを与えることができるといいます。また過去に学んだこともポートフォリオとして蓄積されているため、振り返りがしやすいのもメリットだというのです。

 吉金教諭は実験以外でも、普段の授業でMetaMoJi ClassRoomをノートテイキングに活用することが多いといいます。その理由としては、ノート自体を取ることが楽しくなるからだというのです。「板書をノートに写すと同じノートばかりができてしまいますが、MetaMoJi ClassRoomの場合は、写真やインターネットで調べた情報などを付け加えて自由度の高い編集が可能です。こうしたメリットを活かして学びを深めてほしいと考えています」と吉金教諭は語っています。
5年生の理科の授業では、役割分担をして実験レポートをまとめる。
5年生の理科の授業では、役割分担をして実験レポートをまとめる。
5年生の理科の授業では、役割分担をして実験レポート
をまとめる。
  
  
教師間の連絡や打ち合わせにも活用!アイデア出しも便利に
 宝仙学園小学校では、教師間の打ち合わせや連絡にもMetaMoJi ClassRoomを活用しています。iPad管理表や座席表、研修会の記録、運動会の表現の隊形移動など、自由度の高い編集機能を活かして、さまざまなドキュメントを作成しています。ほかにも学校説明会でパネルディスカッションに使用したり、教師間の意見集約にも活用するなど幅広く使われています。

 なかでも吉金教諭は、アイデア出しにMetaMoJi ClassRoomを使うのが良いと話しています。「教師同士が同じメモを見ながら話ができるので勘違いも少なくなりました。今までは付箋を用いて行っていましたが、MetaMoJi ClassRoomを使えば、ふせん機能を使って同じことができるうえに記録が残るのがいいですね。5〜10分の短い時間でパッと話し合いができるようになりました」と話しています。

 宝仙学園小学校では今後もMetaMoJi ClassRoomを活用し、ICTの活用範囲を広げていきたい考えです。子供たちがより主体的に取り組む学習環境をめざして、デジタルの良さを活かす授業を追求していくといいます。
  
お客様プロファイル:
  • 宝仙学園小学校
  • 所在地:〒164-8631 東京都中野区中央2-33-26
  • URL: http://www.hosen.jp/
<本取材は2017年10月に行われました。画面キャプチャ、機能、肩書は取材時の情報にもとづきます。>