MetaMoJi ClassRoom 事例紹介

13. 比叡山高等学校
iPad 680台導入で一人1台をスタート、
授業の質を高めるツールとしてMetaMoJi ClassRoomを選択

 比叡山高等学校は、2017年度より新入生を対象にiPadの一人1台体制を実施しました。ICTを積極的に授業や学校生活に取り入れることで、2020年度から実施される大学入試改革に向けて新しい学力の育成をめざします。学習を支える手段のひとつとして、授業支援ツールには「MetaMoJi ClassRoom」が選ばれました。
タブレットを活用した授業のイメージを持つことができた
(左から)植村雅志副校長、辻清香教諭、庄司達彦教諭、川端範之教諭
 比叡山高等学校(滋賀県大津市)は、創立140周年を迎えた伝統校で、建学の祖・伝教大師の精神を教育理念に掲げています。“豊かな社会性と謙虚な奉仕の精神に燃える人材育成”を指針に、多様な教育活動に取り組み、なかでも近年は、2020年度に実施される大学入試改革に向けて、新しい学力の育成をめざす授業改善に力を入れています。

 同校では、教師が一方通行で教える受け身な授業を見直し、生徒と教師のコミュニケーションを重視した双方型の授業をめざしています。その手段のひとつとしてICTは有効であることから、iPadの一人1台体制をスタートしました。2016年度から教師用や学校共有のiPadを導入して研修などの準備をすすめ、2017年度は新入生502名のiPadを導入。合計で680台もの端末が稼働しています。

 iPad導入の陣頭指揮をとったICT教育プロモーションチームリーダー 川端 範之教諭は、「iPadを活用することで、自分の考えをまとめ、発表する活動がさらに広がることを期待しています。そうした活動を通して、生徒の学びを楽しいものにしていきたいです」と、一人1台体制にかける思いを語っています。

 そんな同校では、授業の質を高めるツールとして「MetaMoJi ClassRoom」を選択しました。同製品の選択理由について川端教諭は、「教科を選ばずに使えるのが良いと思いました。iPad導入前からMetaMoJi ClassRoomを使えば、なにか面白いことができそうというイメージをふくらませることができたのも良かったですね」と語っています。また同教諭は、他の教師たちにとっても、MetaMoJi ClassRoomであればタブレットを活用した双方向型 の授業がイメージしやすいだろうと考えたようです。ほかにも、ライセンスの契約を最初はミニマムでスタートできて、校内研修やオープンスクールで必要に応じてユーザーアカウントをいくつでも作成できるところも魅力であったといいます。
  
  
発言の少ない生徒の意見をリアルタイムで把握し 、新たなコミュニケーションを生む
 比叡山高等学校では、どのようにMetaMoJi ClassRoomを活用しているのでしょうか。見学したのはiPad導入から4ヶ月、まだまだ試行錯誤が続く時期でありましたが、少しずつ授業や学校生活の中で活用範囲が広がっているようです。

 体育担当で理系クラスの担任である庄司達彦教諭は、MetaMoJi ClassRoomをホームルームや生徒とのコミュニケーションに活かしています。例えば、日々の学習内容の記録に関しては、今まで通りにプリントで配布された記録用紙に生徒が書き込みますが、その後は、プリントを写真に撮影してMetaMoJi ClassRoomで提出するようにしています。その結果、プリントの回収作業を減らせるほか、生徒の進捗状況も早い段階で把握することができるというのです。ほかにも庄司教諭は、ショートホームルームの時間を利用して、科学の記事をMetaMoJi ClassRoomで共有し感想や気づきを書き込む学習活動を行ったり、文化祭の出し物などについてクラスで決め事をする際に、アイデア出しのツールとして使用するといいます。庄司教諭は 「自分で手を挙げて意見をいいづらい生徒も、MetaMoJi ClassRoomであれば発言しやすいのではないかと思います。ノートを共有することで人の意見を見る機会が増えたせいか、自分の意見も言えるようになってきたと感じでいます」と語っています。

 生物担当の辻清香教諭は1年生「生物基礎」の授業で、MetaMoJi ClassRoomを用いた簡単な伝言ゲームをウォーミングアップとして実施しました。DNAの複製パターンを伝える伝言ゲームですが、共有ノートを用いることで途中経過が分かるため、面白さが増すといいます。また辻教諭は、共有ノートを用いた学習を積極的に実施しています。単元ごとに抑えておきたいポイントを学ばせるとき、課題のノートを状況に応じて、クラス学習やグループ学習、個人学習に瞬時に切り替えられるので、生徒は互いに学習の刺激になっているといいます。また、生徒は質問したいことなども課題のノートに直接書き込み、教師とやりとりできるので、生徒たちが間違った部分や抜けているところを補いながら説明を進めていけるというのです。辻教諭は「MetaMoJi ClassRoomでは、座席移動をせずに、パッとグループができるのもいいですね。今まで発言できなかった子が参加できるようになってきたと思います」と語っています。
ホームルームでのコミュニケーション
「生物基礎」の伝言ゲームでの活用例
ホームルームでのコミュニケーションや、
「生物基礎」の伝言ゲームでの活用例。
MetaMoJi ClassRoomの機能を活かして、今までできなかった学習にも挑戦
 川端教諭が受け持つ1年生「英語会話」の授業でも、MetaMoJi ClassRoomは幅広く活用されています。True or Falseで回答できる簡単なゲームをMetaMoJi ClassRoomで行ったり、ひとつのプリントをグループで協力して仕上げる協働学習にも活用しています。みんなで書き込み、それをリアルタイムで共有できるため、日本語を調べる担当や書き込む担当ができるなど、生徒たちが役割分担をしながら協力的に進めていく姿が見られるようになったといいます。

 生徒たちが今、楽しく取り組んでいるのは、MetaMoJi ClassRoomを活用したスライドづくりです。例えば「夏の思い出を英語で語ろう」をテーマにした際は、生徒たちは写真やイラストを貼ってスライドを作成し、英語で説明した音声を吹き込んで提出しました。MetaMoJi ClassRoomでは、写真やイラストを貼り付けるだけでなく、音声データも添付できるため、生徒たちが英語で話す生の声を学習に活かすことができます。川端教諭は「今までは、音読の宿題など音声に関するものは、生徒がどれくらいやっているのかどうか把握することが難しかったのです。しかし、MetaMoJi ClassRoomを使えば、簡単に録音操作もできますし、もっといろいろなことに使える手応えを感じています」と語っています。ほかにも川端教諭は、生徒の発表回数の記録をMetaMoJi ClassRoomに書き込んで生徒と共有するなど、より主体的に学べる学習環境のツールとして活用を広げています。

 今後の取り組みについて川端教諭は、MetaMoJi ClassRoomを活用したアクティブ・ラーニングを積極的に進めていきたいといいます。受験をひかえた中学3年生を対象とするオープンスクールでは、MetaMoJi ClassRoomを用いて、学校にまつわるクイズや漢字のゲーム、グループで話し合う学習活動を行いました。「初めて出会った中学生同士でも、自然に話し合いを始めることができました。普通、中学生に“話し合ってください”といっても黙ってしまうことが多いのですが、MetaMoJi ClassRoomは意見が出しやすいツールだと思っています」(川端教諭)。

 今まで発言をためらっていた生徒の意見に耳を傾けたり、話し合いの機会をより多く持てるようになることは、学校の姿を変えていきます。そうした学習活動を支えるツールとしてMetaMoJi ClassRoomは活かされています。
  
  
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<本取材は2017年10月に行われました。画面キャプチャ、機能、肩書は取材時の情報にもとづきます。>