MetaMoJi Share 事例紹介

01. 東京学芸大学附属世田谷小学校 MetaMoJi Share for ClassRoomの実証実験

東京学芸大学附属世田谷小学校の河野広和先生は、研究プロジェクトとして、担任している4年生の学級でiPadを使った授業を行っています。

河野先生には、弊社で開発中のリアルタイム授業支援アプリ「MetaMoJi Share for ClassRoom」の実証実験に参加いただいており、後日、このアプリを使った授業を見学させていただくとともに、お話を伺いました。
東京学芸大学附属世田谷小学校 河野広和先生。
協働での新聞作成。子供もすらすら使いこなしています。
この日の授業は、4人1組の班に分かれ、それぞれの班で新聞を作り発表するというものでした。テーマは、ゴミ問題について調べるというもの。「ゴミの回収のしやすさ」「リサイクルできるもの」などのテーマを班ごとに自分たちで設定し、新聞のテンプレートが読み込まれたMetaMoJi Share for ClassRoom上に、班のメンバーが各々記事やイラストを同時に書き込みます。

先生は、MetaMoJi Share for ClassRoomが持つ「学習内容のモニタリング」機能を使って、児童たちが書き込んでいる状況をリアルタイムで確認できます。児童たちは、この日初めて1人1台環境が整ったというiPadを使って、アプリの操作にもすぐに慣れて、次々と記事が作られていきました。
河野先生は、もともと学習者を主体にしたアプリを探していたといいます。模造紙や付せん紙を使ったこれまでのアナログ的な方法では保存性が悪く、例えば写真を撮って印刷して皆に配るといった段階を経てはタイムラグが生じるし、一覧性も悪いのが難点だと指摘します。また、先生が専門の理科において、これまでのように一人一人が口頭で発表すると授業時間が足りなくなるという欠点がありました。このアプリを使用してみた感想を河野先生は次のように語ります。

「MetaMoJi Share for ClassRoomはいいアプリですよ。これを使えば、たくさんの情報を一度に出せるので、児童たちの発表時間を短くできます。それに、全員が何かしらの作業をすることになるので、児童がお客さんにならなくて済みますね。」
モニタリング機能で、生徒の活動の様子が先生の画面で一目瞭然。
ディスプレイに写して発表の準備。


「自分が参加しているという実感が児童の学習意欲につながるので、フリーライダーを出さないというか。デザインコンセプト自体が教育的と言えるかも知れません。」
「このアプリを使うことで、あなたの意見はとても大事なんだ、という教師としての態度になっていると思います。」
さらに児童にとっての別の効用も話してくれました。「学習に集中しにくい子はどのクラスにもいるのですが、そういう子の中には機械好きで、それで態度が変わる子もいます。紙とペンだと学習に集中しづらい子も、こういうツールがあると落ち着いてできるというのもあるはずです。そういう子にとってはいいツールですね。」

河野先生は、ICTを使った教育の目的は、ドリル学習ではないと言います。ICTのCはコミュニケーション。ICTは、その促進のための道具として使われるべきで、世の中に出たときの生きる力を養う教育のために使いたいと。実際、児童たちは、iPadとMetaMoJi Share for ClassRoomを、紙とペンの延長の道具として捉えているようだと感想をお持ちでした。
「デザインコンセプトが教育的と言えるかもしれません」と河野先生
最後に、MetaMoJi Share for ClassRoomを使った授業の可能性について伺いました。「新しい学習指導要領では、自分を客観的に見るメタ認知能力が重視されることになります。それをICTでやろうというのですが、MetaMoJi Share for ClassRoomで自分のページを蓄積して並べれば、学習過程がよく分かると思います。ノートやプリントだと物理的に膨大な量になりますが、デジタルだと散逸しないことも大きな利点なのです。それに、これまでの授業では、児童が手を挙げて一人一人発表したり、ノートを持って巡回したりするような方法だったものが、このツールを活用することでコミュニケーションのあり方が変わります。教師も子どもも、やりたいことをより実現する可能性を広げてもらえると考えています。」

<本取材は2014年12月に行われました。画面キャプチャ、機能、肩書は取材時の情報にもとづきます。>